第80回アカデミー賞、作品賞ノミネートの5作品

02月20日 15:17


2008年1月22日、米カリフォルニア(California)州ビバリーヒルズ(Beverly Hills)のサミュエル・ゴールドウィン・シアター(Samuel Goldwyn Theater)で、第80回アカデミー賞(80th Academy Awards)作品賞のノミネートを発表する、女優のキャシー・ベイツ(Kathy Bates)と映画芸術科学アカデミー(Academy of Motion Picture Arts and Sciences)のシド・ギャニス(Sid Ganis)会長。(c)AFP/Getty Images/Kevin Winter


【2月20日 AFP】第80回アカデミー賞(80th Academy Awards)の作品賞にノミネートされたのは以下の5作品。 ■『ノーカントリー(No Country for Old Men)』  コーマック・マッカーシー(Cormac McCarthy)による2005年の同名小説(邦題『血と暴力の国』)をジョエル・コーエン(Joel Coen)とイーサン・コーエン(Ethan Coen)の兄弟監督が映画化。米国とメキシコの国境付近で行われた麻薬取引の失敗をきっかけに始まる血みどろの暴力が描かれている。 ■『ゼア・ウィル・ビー・ブラッド(There Will be Blood)』 “米国”を作り上げた力と欲望がいかにしてもたらされたかをテーマにした壮大な作品。ポール・トーマス・アンダーソン(Paul Thomas Anderson)監督が、20世紀初頭のカリフォルニア(California)州を舞台に、富を築き上げていく非道な石油王を描く。   ■『つぐない(Atonement)』  第二次世界大戦に突入していく英国を舞台にした大河ロマン。愛し合う2人の恋人たちを悲劇的な結末へと導いた、少女時代の嘘を償おうとする女性の物語。原作は、イアン・マキューアン(Ian McEwan)のベストセラー作『贖罪』。 ■『JUNO/ジュノ(Juno)』  今年の作品賞ノミネート作品の中では最高の興行収入を稼ぎ出した映画。10代の妊娠という微妙な問題をテーマに、予期せぬ妊娠をした少女が、生まれてくる赤ちゃんのために養父母を探そうと奮闘する姿を描く。 ■『フィクサー(Michael Clayton)』  ジョージ・クルーニー(George Clooney)が演じるニューヨークの大手法律事務所の「もみ消し屋」が、ある偶然から大企業のスキャンダルを知ってしまうというサスペンス。「ボーン」シリーズの脚本家が監督・脚本を務めている。(c)AFP