仏ワイン業界、温室効果ガス排出量削減の取り組み開始
01月31日 08:36
2007年8月28日、フランス東部Soultz-les-Bainsでブドウの収穫をする人たち。(c)AFP/JOHANNA LEGUERRE
【1月31日 AFP】フランスの主要ワイン生産地の1つ、ボルドー(Bordeaux)地方で、ワイン業界の環境基準改善のため、温室効果ガス排出量を測定するプロジェクト「Bilan Carbone(炭素測定)」が開始される。 ボルドーワイン委員会(Bordeaux Wine Board、Conseil Interprofessionel des Vins de Bordeaux、CIVB)は同プロジェクトにより、地球温暖化の最大要因の1つである二酸化炭素(CO2)をワイン業界がどれくらい排出しているか明らかにしたいとしている。 同委員会のLaurent Charlier氏は「われわれは年間7億5600万本のワインを生産しており、その40%を輸出している。プロジェクトでは、異なる生産・輸送方法が環境負荷面でどのような意味を持つかが明白になるだろう」と指摘する。 プロジェクトはフランス環境・エネルギー管理庁(French Environment Agency、ADEME)協力の下、6か月間行われ、9月に結果が発表される。費用は約5万ユーロ(約800万円)かかるという。 プロジェクトの目的は、ブドウの木の栽培、醸造、瓶詰め、貯蔵、輸送などのワインの全生産過程において排出されるCO2量の概算を把握することだ。労働者、包装、ブドウの木の手入れ、ゴミ処理など関連する活動による排出量も調査する。 「さまざまな種類のワインの製造過程におけるCO2排出量を把握し、排出削減のためにどの過程に集中して取り組むべきかを明らかにするつもりだ」とCharlier氏は語った。(c)AFP