ベルリン国際映画祭史上初、コンペ部門にドキュメンタリー作品
01月30日 17:49
2003年9月7日、第28回トロント国際映画祭(28th Toronto International Film Festival)にドキュメンタリー『フォッグ・オブ・ウォー マクナマラ元米国防長官の告白(The Fog of War)』を出品したエロール・モリス(Errol Morris)監督。(c)AFP/Getty Images/Carlo Allegri
【1月30日 AFP】イラクの旧アブグレイブ(Abu Ghraib)刑務所におけるイラク人虐待事件を題材にしたドキュメンタリー映画が、第58回ベルリン国際映画祭のコンペティション部門に出品されることが決定した。ドキュメンタリーとしては、同映画祭史上初のコンペ部門出品となる。同映画祭実行委員会が29日に明らかにした。 『Standard Operating Procedure』と題されたこの作品は、オスカー受賞監督エロール・モリス(Errol Morris)によるもの。バグダッド(Baghdad)郊外の同収容所で米軍兵が起こしたイラク人の虐待事件を世に知らしめることになった映像や写真がのほか、再現シーンなどで構成されている。 同映画祭ディレクターのディーター・コスリック(Dieter Kosslick)氏は、同日行われた記者会見でこの作品について次のように語った。「この作品を見ているとき目を離すことができなかった。既に知られている事実だが、同作ではまだ知られていない事件であるかのように描かれ、ドキュメンタリー映画としてのすばらしさが最大限に発揮されている」 モリス監督は、ロバート・マクナマラ(Robert McNamara)元米国防長官を題材にした2003年のドキュメンタリー作品『フォッグ・オブ・ウォー マクナマラ元米国防長官の告白(The Fog of War)』で、アカデミー長編ドキュメンタリー賞を受賞している。米国の死刑制度について描いた『The Thin Blue Line』や英国の物理学者スティーヴン・ホーキング(Stephen Hawking)博士を取り上げた『A Brief History of Time』も世界的なヒット作となった。(c)AFP