【12月19日 AFP】欧州中央銀行（European Central Bank、ECB）は18日、2週間物の公開市場操作を行い、短期金融市場に4.21％の均一レートで3480億ユーロ（約57兆円）以上の資金を越年資金として供給すると発表した。銀行の資金繰りを支援する事実上の無制限の資金供給となり、世界的な信用収縮の緩和を目的とした異例の措置となった。 　ECBのNiels Buenemann報道官は、今回の措置の背景について、越年資金の調達は毎年切迫するが今年は特別だと語る一方、ECBは金融市場の安定化のために必要であれば、2008年も今回以上の資金供給を行う可能性もあるとの認識を示した。 　また、ECBの公開市場操作については「期限は設定していない」と語った。この発表を受け欧州銀行間取引金利（Euro Interbank Offered Rate、EURIBOR）は、2週間物は前日の4.95％から4.45％に、3か月物は4.95％から4.88％にそれぞれ低下した。(c)AFP/William Ickes