英仏外相、イスラエル・パレスチナ両首脳らと会談

11月19日 03:56


2007年11月18日、ヨルダン川西岸(West Bank)のラマラ(Ramallah)で、握手するフランスのベルナール・クシュネル(Bernard Kouchner)外相(左)とパレスチナ自治政府のマフムード・アッバス(Mahmoud Abbas)議長(右)。(c)AFP/MAE/Frederic de La Mure


【11月19日 AFP】英仏外相は18日、今月下旬に米国のメリーランド(Maryland)州アナポリス(Anapolice)で米国が主催する中東和平国際会議の成功に向けて、事前にイスラエルおよびパレスチナの首脳らと会談した。中東和平国際会議は、長い間休止状態にあったイスラエル・パレスチナ間の和平会議を再開するねらいがあるものの、実現の可能性は低いとみられていた。  パレスチナのアルアイヤム(Al-Ayyam)紙によると、フランスのベルナール・クシュネル(Bernard Kouchner)外相は、「これまでにも再三言ってきたが、ヨルダン川西岸(West Bank)にあるイスラエル人入植地は違法であるばかりか、政治的にも和平への障害となっている」と指摘。「和平を推進するためには、イスラエルが即刻これを中止すべきだ」と述べた。  中東和平国際会議に先立ち、パレスチナ側は米政府に対し、イスラエル人入植地拡大の完全凍結を要求する書簡を送っている。  イスラエル高官によると、同国のエフド・オルメルト(Ehud Olmert)首相は中東和平国際会議で、入植地におけるすべての建設の凍結を宣言するとみられている。  マフムード・アッバス(Mahmoud Abbas)パレスチナ自治政府議長の報道官によると、アッバス議長はクシュネル外相に対し、中東和平国際会議で今後の交渉のタイムテーブルを定め、最終協議の出発地点となるよう求めるとの意向を伝えたという。  また、デービッド・ミリバンド(David Miliband)英外相は18日、翌日に予定されているオルメルト首相との会談に先立ち、イスラエル外相および国防相と会談した。ミリバンド外相は17日、アッバス議長とも会談した。  欧米諸国から外交攻勢がかけられるなか、イスラエルおよびパレスチナの両首脳は、中東和平国際会議前の最後の会談を19日に行う。なお、両首脳が会見するのは10月26日以来。(c)AFP/Yana Dlugy