前回首脳会談よりも控えめで穏やかな金総書記の歓迎ぶり

10月03日 20:41


2007年10月3日、北朝鮮の平壌(Pyongyang)での南北朝鮮首脳会談の際、壁画の前を歩く北朝鮮の金正日(キム・ジョンイル、Kim Jong-Il)総書記(左)と韓国の盧武鉉(ノ・ムヒョン、Roh Moo-Hyun)大統領。(c)AFP


【10月3日 AFP】(写真追加)北朝鮮の金正日(キム・ジョンイル、Kim Jong-Il)総書記と韓国の盧武鉉(ノ・ムヒョン、Roh Moo-Hyun)大統領の会談が3日、首都平壌(Pyongyang)の大統領が宿泊する迎賓館で始まった。会談は和やかな雰囲気で進み、プレゼントのDVDを受け取った総書記が笑顔を見せる場面すらみられた。  前日、公の場に姿を現して「会えてうれしい」と短い言葉で大統領を迎えた総書記は、韓国では広く「控えめな様子」と報じられたが、3日の会談ではややリラックスした雰囲気を見せた。  「よく眠れたか」と金総書記が尋ねると、盧大統領は「快眠できた。宿泊施設には非常に満足している」と答えた。トレードマークの茶色の軍服に身を包んだ金総書記は、盧大統領夫妻と随行員に迎賓館を案内した。  テレビ中継では、150枚のDVDが収められた棚が、映画通の総書記に贈られる場面が映し出された。DVDの中には、韓国で大ヒットした、共同警備区域(Joint Security Area)で起こった射殺事件をめぐるスリラー『JSA』や、宮廷に仕える女医を描いた人気連続ドラマ『チャングムの誓い(Dae Jang-Geum)』などが含まれている。  金総書記は、竹をはじめとする12の長生きの象徴を真珠層であしらった8段の漆塗りの棚を称賛し、かすかに笑顔を浮かべて盧大統領夫妻に握手を求めた。その後、両首脳は磨き込まれた木製のテーブルを挟み、意見を交換した。  朝鮮戦争が1950年に勃発(ぼっぱつ)、1953年に休戦協定に調印した両国は、法的には現在も戦時下にある。両国の首脳会談は今回が2回目。盧大統領は2日、両国を隔てる軍事境界線を徒歩で越えるという象徴的な行動を起こした。  金総書記は盧大統領のこうした決断を称賛した。2000年の第1回南北首脳会談では、当時大統領だった金大中(キム・デジュン、Kim Dae-Jung)氏は航空機で平壌入りしている。  「(金大中氏は)航空機で来たが、あなたは陸路で来た。その意味は明らかだ。あなたが陸路で来たのはうれしい」と述べ、「道路状態は良くなく不便をかけたのではないか」と大統領を気遣う様子を見せた。これに対し盧大統領は「洪水の影響を心配していたが、予想していたより状況は良いようだ」とし、「人々の温かい歓迎には感激した。歓迎式典に出席してくれたことに感謝する」と返した。  韓国の新聞各紙は、2日の歓迎式典での総書記の様子を、2000年当時に金大中氏を抱きしめて迎えたことと比較し、控えめだったと報じている。韓国政府は「礼儀正しい態度」だったと評した。新聞数紙は、金総書記が盧大統領より4歳年上であることから、自身より年上だった金大中氏に対しての態度より、フォーマルな対応をとると予測していた。別の紙面は北朝鮮は首脳会談で心理的優位に立とうとしていると指摘した。  首脳会談は、国境付近の開城(ケソン、Kaesong)や平壌などで洪水が発生したことを受け、延期されていた。(c)AFP/Lim Chang-Won