イラン核問題、3度目の制裁強化は11月まで見送りに

09月29日 09:47


2007年9月25日、ニューヨーク(New York)の国連(United Nation、UN)本部で、国連総会(UN General Assembly)での演説後に記者会見するイランのマフムード・アフマディネジャド(Mahmoud Ahmadinejad)大統領。(c)AFP/Nicholas KAMM


【9月29日 AFP】イランの核問題について、国連安全保障理事会(UN Security Council)常任理事国5か国とドイツ、欧州連合(European Union、EU)は28日、ニューヨーク(New York)で外相会談を行い、今年11月まで、対イラン制裁強化を定めた3度目の国連安保理決議案の提出を見送ることを決定した。  イランの核開発問題について、さらなる制裁措置を求める米、英、仏、独に対して、中、露は国際原子力機関(International Atomic Energy Agency、IAEA)に時間的猶予を与えるよう求めており、この対立から結論の先送りは明白だった。  結果として、IAEAのモハメド・エルバラダイ(Mohamed ElBaradei)事務局長とハビエル・ソラナ(Javier Solana)共通外交・安全保障上級代表がそれぞれ11月に提出する予定の報告書を待って、判断が下されることになった。  会談後、ベルナール・クシュネル(Bernard Kouchner)仏外相は「妥協には変わりないが、良い妥協だ。われわれは制裁をあきらめたわけではない」と語った。(c)AFP/P. Parameswaran