【8月27日 AFP】インド南部の都市ハイデラバード(Hyderabad)で25日、イスラム武装組織による爆弾テロ2件で42人が死亡、50人以上が負傷した事件を受け、ヒンズー右派らが27日、抗議ストライキを呼びかけ、多くの職場や学校が閉鎖された。 ヒンズー至上主義のインド人民党(BJP)は前週末の爆発テロについて、国内の治安が確保できない原因は政府にあると非難した。アンドラプラデシュ(Andhra Pradesh)州の州都ハイデラバードでは5月にもモスクで同様の爆発が起こり11人が死亡した。 爆発は25日夜、多くの群衆でにぎわう通りと、催し物を見るために数百人が集まっていた遊園施設の2か所で、ほぼ同時刻に起こった。 爆発テロに対する抗議ストライキを呼びかけたBJPの長老Vijay Kumar Malhotra氏は「テロ対策が生ぬるい」と連立与党を非難した。 爆弾は時限装置で起爆されたとみられている。検死官らは27日、爆弾の素材についてより詳しい調査を行った。また警察は2件の爆発から2、3時間後に、映画館で不発弾1発を発見し回収、処理した。 当初、ハイデラバード市内で警察がさらに数個の不発弾を回収したとの報もあったが、それは後に否定された。捜査当局では爆発発生直後から、犯行はイスラム武装組織によるものだと発表している。 アンドラプラデシュ州のY.S. Rajshekhar Reddy州首相は、入手することのできた情報が、隣国パキスタンおよびバングラデシュのテロリスト組織の関与を指し示していることを明らかにした。また州政府側では情報収集上の失敗はなかったとしている。 同テロ事件についてこれまでに犯行声明は出ておらず、逮捕された人物もいないが、インド各紙ではバングラデシュに拠点を置く武装組織Harkatul Jihad Al-Islamiが主犯だという匿名警官による情報を報じている。(c)Syed Amin Jafri