ロシアで列車脱線し約60人が負傷、爆発物による可能性

07月09日 21:59


2007年8月13日、爆発物によるとみられる列車脱線事故が起きたロシア・ノブゴロド州の地図。(c)AFP


【8月14日 AFP】モスクワ発サンクトペテルブルク(Saint Petersburg)行きの旅客列車が13日、ノブゴロド(Novgorod)州で脱線、約60人が負傷した。事故の原因は爆発物である可能性が高いと、鉄道当局および非常事態省が伝えた。

 ロシア鉄道局は、「鉄道に対する違法な妨害行為が行われ、事故が発生。12両が脱線した」との声明を発表した。また、インタファクス(Interfax)通信は鉄道局広報の話として、「事故は爆発物による可能性が高いが、詳細は不明」と報じた。

 また、警察当局および目撃者の話では、事故直前に何かに衝突するような衝撃音があり、現場には爆発によってできたと見られる穴が線路下で見つかったという。事故後、小規模な火災が発生したが、直ちに消し止められた。

 負傷者は、20人がノブゴロドの病院に搬送、2人が重体となっている。さらに乗客8人がサンクトペテルブルクの病院に搬送された。1人は12歳の少女で脳しんとうを起こしており、また別のイタリア人1人は腕を骨折しているという。この他に、乗客に外国人が含まれていたかどうかは、現在までのところ不明。

 鉄道局当局によれば、この列車には乗車券の販売枚数から231人の乗客と20人が乗車していたという。(c)AFP

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