レバノン要人の暗殺続き、さらなる情勢不安定化の懸念
06月15日 01:24
2007年6月14日、レバノンの首都ベイルート(Beirut)で、前日のテロで死亡したワリード・アイド(Walid Eido)議員らの葬列を見つめるレバノン市民ら。(c)AFP/ANWAR AMRO
【6月15日 AFP】レバノンの首都ベイルート(Beirut)で14日、前日のテロで死亡したワリード・アイド(Walid Eido)議員らの葬儀が行われ、レバノン市民数千人が同議員の死を悼んだ。 参列者は議会多数派の反シリア連合を構成する「未来運動」党首サード・ハリリ(Saad Hariri)議員や「社会進歩党」党首のワリド・ジュンブラット(Walid Jumblatt)議員に先導され、アイド議員や、今回のテロでアイド議員とともに死亡した同議員の息子とボディガードのひつぎを乗せた車両に続いて自宅から南西部のモスクまでの道のりを行進した。 群衆は、「エミール・ラフード(Emile Lahoud )レバノン大統領(シリア派)とバッシャール・アサド(Bashar Assad)シリア大統領に報復を!」と口々に叫びながら葬列に加わった。 13日のテロは反シリア派の先鋒だった同議員の暗殺を狙ったものとみられ、政治的対立や宗派間抗争が続く同国では情勢のさらなる不安定化が懸念される。 また、シリア政府の関与が取りざたされる一連のレバノン要人暗殺事件の一環ともみられ、シリアへの国際批判は高まっている。 同テロについて、シリアは正式声明を発表しておらず、シリア国営放送も単に事件の内容のみ報じた。ただし、独立系を自負するアルワタン(Al-Watan)紙は、「レバノン議会多数派の反シリア派が、同国内で破壊的計画を継続するためにアイド議員を見殺しにした」と批判している。(c)AFP/Nayla Razzouk