武装組織と治安部隊が衝突、死者数40人に - レバノン

05月21日 15:02


写真は20日、ベイルートの爆発事件現場。(c)AFP/ANWAR AMRO


【トリポリ/レバノン 21日 AFP】北部の港町トリポリ(Tripoli)で20日、レバノン治安部隊とイスラム系武装組織「ファタハ・イスラム(Fatah al-Islam)」が衝突し、兵士23人、武装組織メンバー15人を含む40人が死亡した。2000年以来の衝突の中では最も多い死者数となった。  事件は、ファタハ・イスラムが市内のナハル・アルバリード(Nahr al-Bared)難民キャンプ付近のレバノン軍駐屯地など複数箇所を襲撃したことが発端となった。この難民キャンプには、パレスチナ難民2万2000人が居住している。  これを受けて治安部隊は20日朝、市内の同武装勢力のアジトを襲撃。市内を中心に複数箇所で激しい銃撃戦が発生し、治安部隊に23人、武装組織側に15人の死者が出た。ファタハ・イスラムは、国際テロ組織アルカイダ(Al-Qaeda)と関係があるとされる。  一方、首都ベイルート(Beirut)では同日夜、大規模な爆発があり、63歳の女性1人が死亡、10人が負傷した。  爆発は、キリスト教徒が多く居住するAcharafie地区のショッピングセンターに隣接した駐車場で発生し、複数の車が破壊されるなどした。治安当局者は、爆発テロの可能性を示唆している。  写真は20日、ベイルートの爆発事件現場。(c)AFP/ANWAR AMRO