副首相が自爆テロで負傷、病院に搬送され手術 - イラク
03月23日 20:12
写真は、国防省内で軍将校と談話中のゾバイ副首相(2006年5月23日撮影)。(c)AFP/MUSTAPHA AHMAD
【バグダッド/イラク 23日 AFP】サラム・ゾバイ(Salam al-Zubayi)副首相が23日、自爆テロにより負傷、バグダッド(Baghdad)にある米国陸軍病院に急送された。米陸軍報道官がAFPに語った。また、治安当局が国営放送に対して語ったところによると、副首相は現在、手術を受けており、「不安定な容体」が続いているという。 ■副首相のほかに10人が負傷、3人が死亡 治安当局からの情報によれば、バグダッド中心部のグリーンゾーンに近いゾバイ副首相の自宅周辺で自爆テロが相次いで発生。副首相のほかに10人が負傷、3人が死亡したもよう。負傷者には、ゾバイ副首相の兄弟、子ども、護衛4人も含まれるとみられる。 国内では宗派抗争が激化しており、シーア派(Shiite)、スンニ派(Sunni)両派の政治家らが暗殺、誘拐被害に遭っているほか、民間人の犠牲者は数万人に上っている。 ■政府高官を狙ったテロが頻発 19日には、イラク・イスラム革命最高評議会(SCIRI)の指導者、アブドルアジズ・ハキム(Abdel-Aziz al-Hakim)師の自宅付近に設けられた検問所で自動車爆弾による自爆テロが発生、少なくとも民間人3人が死亡、7人が負傷した。 また2月28日には、Saleem Abdullah al-Juburi議員の兄弟で同議員の護衛を務めていた2人が、バグダッド北部にある反政府勢力の拠点で銃殺されている。 写真は、国防省内で軍将校と談話中のゾバイ副首相(2006年5月23日撮影)。(c)AFP/MUSTAPHA AHMAD