予算案で所得税率2%切り下げ、首相後任目指す英財相 - 英国

03月21日 20:57


写真は21日、予算案準備で訪れた首相官邸を去るブラウン財務相。(c)AFP/CHRIS YOUNG


【ロンドン/英国 21日 AFP】ゴードン・ブラウン(Gordon Brown)英財務相は21日、所得税率を22%から20%に切り下げる大胆な予算案を議会に提出した。  トニー・ブレア(Tony Blair)英首相の後継が有力視されているため、ブラウン財務相による予算案は今回最後となるだろうと大方では予測したが、ブラウン氏は「過去75年で最も低い基本税率」と自ら称した予算案で周囲を驚かせた。  下院で1時間近く予算案について説明したブラウン財務相は、最後に「真に(国民の)労働に報い、勤労者世帯の家計事情の向上を保証し、公平な税金制度を目指そうとするならば、所得税の基本税率を上げないという公約を守ることは、我々は可能なのだ。4月から基本税率を22%から20%に切り下げる」と締めくくった。  ブレア首相は9月の任期前の退任を宣言しており、関係筋では6月下旬から7月頃に行われる労働党党大会で、スコットランド出身のブラウン氏が新党首に選出されると予測している。  前日公表されたガーディアン(Guardian)紙の世論調査では、デビッド・キャメロン(David Cameron) 党首が率いる野党第1党・保守党への支持率が、労働党よりも15%上回っていたため、タイムズ(Times)がこの日はブラウン氏にとって「ブラック・チューズデー」だと揶揄した。  一方で、今週発表された財政データはブラウン財務相にとって明るい見通しを示していた。各メディアでは、首相後任を狙うブラウン氏は予算案で、大幅な減税案や環境保護促進政策が示されると予測していた。  写真は21日、予算案準備で訪れた首相官邸を去るブラウン財務相。(c)AFP/CHRIS YOUNG