久間防衛相が中国国防費増に懸念を表明 - 東京

03月06日 14:13


写真は同日、北京の天安門広場(Tiananmen Square)で清王朝の康煕帝(%%Kang-Xi%%)時代製造の青銅の大砲を眺める観光客。(c)AFP/TEH ENG KOON


【東京 6日 AFP】久間章生防衛相は6日の記者会見で、急激に国防予算を伸ばしている中国に対し、軍拡競争を引き起こさぬよう呼びかけた。  中国政府は4日、2007年の国防予算として前年比17.8%増の3509億元(約5兆2680億円)を計上したことを明らかにしている。  これを受けて久間防衛相は懸念を表明。記者団に対し、「軍拡競争の回避を念頭に置かねばならない。今後、多くの戦争が発生するとは考えにくいから」と述べ、中国の国防予算が「著しく増加して」おり、「戦力の近代化も進んでいるのでちょっと心配だ」と語った。  中国は過去15年間、ほぼ毎年2桁の国防予算の伸びを見せており、逆に防衛予算が減少傾向にある日本、さらに米国の懸念を呼んできた。  中川昭一自民党政務調査会長は2月26日に名古屋で講演した際、中国の国防費拡大を受け、「日本は中国の何番目かの省になるかもしれない」と発言し波紋を呼んでいる。  しかし、中国との関係改善を目指す日本政府の関係者の多くは、中国を「脅威」と表現しないよう慎重な姿勢を示している。  写真は同日、北京の天安門広場(Tiananmen Square)で清王朝の康煕帝(Kang-Xi)時代製造の青銅の大砲を眺める観光客。(c)AFP/TEH ENG KOON