湿地の中の結婚式、夫婦愛と一緒に環境保全も「永遠の誓い」 - フィリピン

02月14日 15:18


写真は同日、マングローブの苗木を手に結婚式に臨むカップルたち。写真右の赤い衣装を着ているのがHagedorn市長。(c)AFP/ROMEO GACAD


【プエルト・プリンセサ/フィリピン 14日 AFP】フィリピン西部パラワン(Palawan)島のプエルト・プリンセサ(Puerto Princesa)で14日、海沿いの湿地でくるぶしまで泥に埋まって結婚式を挙げるという、一風変わったバレンタインのイベントが行われた。  新郎新婦の環境保全への意識の高さを象徴するもので、参加は無料だが、カップルでマングローブの苗木を湿地に植え、今後も島の環境保全に協力していくことが条件。地元の貧しい人々を中心に100人組ほどが、純白の盛装で海沿いの湿地の中に立ち、市長の立ち会いの下、永遠の誓いを交わした。  Edward Hagedornプエルト・プリンセサ市長は式後のスピーチで、「あなた方は、お互いのパートナーに対してのみならず、環境に対しても真実の愛を誓った良い手本となるでしょう」と述べた。  式後は市主催の祝宴が催され、ウエディングケーキとオムレツ、パンシット(フィリピン風焼きそば)が振る舞われた。  環境保護とロマンスと貧困救済という異なる目的を組み合わせたこのイベントは、同地では毎年の恒例行事。きれい好きで環境対策に積極的なイメージを普及させ、パラワン島への観光客誘致に一役買っている。  72歳の農民、Protacio de Ocampoさんは、この機会を利用して、49年間連れ添った5歳年下のTeofela Apolinarioさんと正式に結婚した。読み書きができず、結婚証明書に署名ができないため、これまではきちんとした式を挙げることに気後れがあったという。  また、新郎の叔母から借りたウエディングドレスを着たJosephine Rodriguezさん(27)は、自力で式を挙げるのは無理だったとして、イベントへの感謝を口にした。また、マングローブ林の大切さを理解していると語り、苗木を植えるのは「楽しかった」と述べた。  低湿地に生えるマングローブは、魚のすみかとなるほか、海沿いの脆弱(ぜいじゃく)な土壌を固定し、浸食から守っている。  写真は同日、マングローブの苗木を手に結婚式に臨むカップルたち。写真右の赤い衣装を着ているのがHagedorn市長。(c)AFP/ROMEO GACAD