【ソウル/韓国 24日 AFP】世界で初めて犬のクローン化に成功した韓国ソウル国立大学の研究チームが、2種目の犬のクローン化に成功したことが24日、明らかになった。「プードル」である。 英字紙コリア・タイムス(Korea Times)によると、ソウル国立大学獣医学部の李炳千(イ・ビョンチョン、Lee Byung-Chun)教授率いる研究チームは2006年、アフガンハウンドのクローン化成功を発表していたが、同年中に取り組んでいた雌のプードル犬のクローン化にも成功した。 同国立大学のチームは声明を控えているが、関係者からは、「クローン・プードル」は「子犬で、アフガンハウンドの雄1匹、雌3匹に続く5匹目のクローン犬。アフガンハウンド以外の犬種では1匹目である。動物のクローン化にまた画期的な局面を迎えた」との談話が寄せられている。 一方で金雨植(キム・ウシク、Kim Woo-Sik)副首相兼科学技術相は22日、同大学のチームがアフガンハウンド、狼に続く「他の種類の動物をクローン化した」ということだけを発表していた。同相は、「大学側から(アフガンハウンド以外の)研究成果については明かさないよう求められた。韓国のチームだけが可能なことだからと言われた」と述べるにとどまり、詳細は控えた。 李教授のチームは2006年7月、絶滅動物である狼の雌2匹のクローン化にも成功し、研究結果を科学誌数誌に送っていたことを公表した。しかし李教授は過去に、幹細胞研究に関する論文捏造事件で信頼を落とした韓国人研究者、黄禹錫(ファン・ウソク、Hwang Woo-Suk)教授と共同研究をしていたため、2006年夏の研究の報告書は各誌に掲載されなかった。 ソウル大学のチームは2005年に黄教授の監督の下、世界初のクローン犬、「スナッピー(Snuppy)」を誕生させていたが、ソウル大学の調査により黄教授の研究論文の多くが捏造だったことが2006年初頭に発覚すると、同教授の関与したチームの研究すべてに疑いがもたれた。しかし、いくつかの試験により、犬のクローン化成功については真実であることが確認された。 一時は国民的英雄と称えられた黄教授は詐欺、横領、倫理違反の容疑で告訴され、裁判中。しかし黄教授は現在も「世界初のヒトの幹細胞クーロン化に成功した」との主張を変えていない。 写真は金副首相兼科学技術相にクローン犬を披露する李教授。 (c)AFP/PARK YEONG-DAE