ベトナム首相によるローマ法王初訪問を前に、「外交樹立の時」とホーチミン大司教 - バチカン

01月24日 13:34


写真は教皇枢密会議の際にバチカンを訪れたマン枢機卿。(2003年10月21日撮影)(c)AFP/PAOLO COCCO


【バチカン 23日 AFP】ベトナムのグエン・タン・ズン(Nguyen Tan Dung)首相と、ローマ法王ベネディクト16世(Benedict XVI)の歴史的会談を2日後に控え、ホーチミンの大司教を務めるジャン・バプティスト・ファム・ミン・マン(Jean-Baptiste Pham Minh Man)枢機卿はベトナムとバチカンの外交関係の樹立に向け「障害は存在しない」」との見解を示した。  宗教系のニュース通信社Asianewsの取材に応じたもので、「今こそ正式に外交関係を樹立する時だ」と述べた。  ズン首相は25日、ベトナム共産党政権指導者として初めてバチカンを訪れローマ法王ベネディクト16世 との会談に臨み、両国の外交関係樹立に向けた大きな一歩を踏み出す。  また、マン枢機卿は、2006年11月に、他のベトナム人司教らとともにグエン・ミン・チェット(Nguyen Minh Triet)ベトナム大統領と面会したことを明らかにした。 「大統領とは、信教の自由、私有財産権、教育と医療の面で、教会が果たすべき責任などについて協議した」とマン枢機卿は語った。  ベトナムの総人口8400万人に占めるカトリック教徒の数は600万人で、東南アジアではフィリピンに次ぐ大きな割合を占める。  ベトナム戦争後の社会主義化に伴い、ベトナムはバチカンとの国交を断絶。故ヨハネ・パウロ2世(John Paul II)が旧ソ連や東欧の共産主義政権を強く非難したことから、ベトナム政府とバチカンは緊張関係にあった。  ベトナム政府は、国内のキリスト教や仏教団体が政治体制を脅かしかねない存在であるとして警戒してきたが、1990年にバチカンから枢機卿が派遣されるようになってからは関係改善が進んでいた。  写真は教皇枢密会議の際にバチカンを訪れたマン枢機卿。(2003年10月21日撮影)(c)AFP/PAOLO COCCO