市場で爆弾テロで100人以上死亡、今年最悪のテロ - イラク

10月17日 13:35


写真は22日、Haraj市場でのテロで負傷した少年を病院に運ぶ男性。(c)AFP/WISSAM AL-OKAILI


【バグダッド/イラク 23日 AFP】バグダッド(Baghdad)市内で22日、市場を狙った数件の爆弾攻撃があり、少なくとも100人が死亡した。

 治安当局によると、買い物客らでにぎわうバグダッド中心部Harajの市場で正午過ぎ、2発の自動車爆弾が数秒差で爆発、88人が死亡、160人あまりが負傷した。市場から立ち上る爆煙で、チグリス川(Tigris)東岸のBab al-Sharki地区一体に噴煙がたち込めた。Haraj市場は、中古電気製品、時計、中古衣類、薬品を主に扱う市場。

 また、数時間後には北東部のハリス(Khalis)の市場で、迫撃砲攻撃に加えて道路脇の爆弾が爆発し、12人が死亡したほか、バグダッド南部で午後遅く、イスラム教シーア派の祭事「アシュラ」の巡礼行進の列に迫撃砲攻撃があり、巡礼者6人が死亡した。

 このほか、バグダッド以外でも同日、15人が死亡している。

■米軍ヘリコプターも撃墜か

 20日には駐留米軍のヘリコプターがバグダッドの北東で墜落する事件があったが、これについて、22日、国際テロ組織アルカイダ(Al-Qaeda)がウェブサイト上で犯行声明を出している。この事件では、ヘリコプターに搭乗していた米兵12人が全員死亡している。

 声明によると、「アルカイダ対空部隊」がディヤラ(Diyala)州Bhrazで20日午後3時ごろ、奇襲攻撃を実施。「イスラム教国の獅子たちの砲弾がブラックホークに命中し、『十字軍兵士』らのヘリコプターは墜落。墜落ヘリは米軍装甲車両を直撃し、ヘリコプター乗員を含む全米兵を殺害した」としているが、事実関係は未確認。

 一方、ワシントンD.C.(Washington D.C.)の米国防総省の報道官は22日、墜落したUH60型ブラックホークヘリコプターが迫撃ミサイルで撃墜された可能性を示唆した。同報道官は墜落原因については特定できておらず、「現時点で調査中」としている。

■2週間で大規模テロ続く

 Haraj市場でのテロは今年に入って最悪規模のもの。バグダッドでは、16日にも大学付近の爆弾テロで大学生を中心に70人の犠牲者が出ており、わずか一週間の間に2件の大規模テロが発生している。

 現場に居合わせたAFPカメラマンによると「死傷者があまりにも多く、死亡者が積まれた荷車の上に負傷者を乗せて救急車や警察車両に運んでいる状態」だという。同カメラマンは、「惨状」の映像を危惧する警察により撮影を阻止されたという。

写真は22日、Haraj市場でのテロで負傷した少年を病院に運ぶ男性。(c)AFP/WISSAM AL-OKAILI