暴風雨を隠れみのに侵入するコンピュータウイルス - フィンランド

01月21日 13:33


写真はコンピュータウイルスのイメージ(2002年1月22日撮影)。(c)AFP/JOEL SAGET


【ヘルシンキ/フィンランド 21日 AFP】欧州各地を襲った暴風雨に乗じ、電子メールを媒介としたコンピュータウイルスがまん延しているという。フィンランドの情報セキュリティ企業、エフ・セキュア(F-Secure)が19日、明らかにした。 ■メッセージ開くだけで感染  電子メールの件名には「欧州を襲った暴風雨で230人死亡」と書かれており、ファイル(「Full Clip.exe」「 Full Story.exe」「Read More.exe」「Video.exe」など)が添付されている。こうしたメッセージををクリックするだけで感染してしまう。  欧州では18、19日の2日間にわたって激しい嵐に襲われ、少なくとも40人が死亡。交通機関や電力供給にも被害が及んだ。エフ・セキュアによると、犯人はこうしたニュースを巧みに利用し、18日早朝にウイルスメールが送信されたとみられる。なお、問題の電子メールを受信した数万人のうち、実際に感染したのは数千人程度とみられ、19日午後4時(14:00GMT)までに感染はほぼ鎮圧された。 ■対策ソフトあれば自動的に削除可能  エフ・セキュアの主席研究員、Mikko Hyppoenen氏によると、ウイルスは欧州の起床時間に合わせて送信されている。なお、現在はほぼ撲滅されたものの、感染に気づかないままの人も中にはいるという。今回のウイルスは、対策ソフトを導入していれば自動的に削除されるが、そうでない場合は手動で削除すること必要がある。  Hyppoenen氏は、「今回の特徴は、欧州で実際に発生した暴風雨に乗じて攻撃してきた点だ。このようにクラッカーは、あらゆる手段を講じて脆弱(ぜいじゃく)なコンピュータへの侵入を試みる」と危険性を指摘する。 ■ウイルスには2つの目的か  なお、ウイルスの送信元はアジアと判明した。エフ・セキュアによると、今回のウイルスには2つの目的があった可能性があるという。1つは、新たなゾンビマシンを作り情報を盗み出すこと。もう1つは、コンピュータに侵入し悪用するためのバックドア(窓口)として機能する「トロイの木馬(Trojan Horse)」のように、さらに危険なウイルスに感染させるためという。  写真はコンピュータウイルスのイメージ(2002年1月22日撮影)。(c)AFP/JOEL SAGET