2021.05.01

CARS

M最強の635ps を積んだBMW M5 CSデビュー 世界限定1100台のうち日本の割り当ては5台

BMWがM5の走行性能をさらに向上させた「M5 CS」を発表。世界限定1100台のうち、日本へは5台が導入される。


約70kgの軽量化

エンジンはほかのM5と同じ4.4リッターV8ツインターボを搭載。ただし、最高出力はM5の高出力版である「M5コンペティション」に対してさらに10psの向上が図られ、635ps/6000rpmになった。また最大トルクは750Nmと変わらないものの、発生回転数の上限が90rpm高い1800-5950rpmへと変更されている。トランスミッションは8段のトルコン式ATを組み合わせる。


エンジン・フードやフロント・スプリッター、リアのスポイラーやディフューザーなどの素材は炭素繊維強化樹脂を使用し、ブレーキはカーボンセラミック・ディスクを標準装備。シートは、フロントが炭素繊維強化樹脂製のバケット、リアが2座独立の軽量版で、4人乗車となる。これらの変更により約70kgの軽量化を実現。0-100km/h加速タイムは3.0秒で、M5コンペティションより0.3秒短縮された。


公道とサーキットを両立

シャシーでは、車高を7mm下げるとともに、高速走行時の乗り心地と限界域でのハンドリングを向上するというM8グランクーペ用のダンパーを装着。後輪駆動での走行も可能な可変式4WDシステムのM xドライブと合わせて、日常使いでの実用性と、サーキットも視野に入れたハンドリングとの両立を図っている。


ゴールド・ブロンズ仕上げのキドニー・グリルやホイール、ブラックのベゼルとイエローのアイコン・ライトを備えるヘッドライトなど、CSであることを識別する専用アイテムを装備。ボディカラーはグレー、マット仕上げのグリーンとグレーの計3色を用意する。


販売はBMWオンラインストアにて行われる。価格は2510万円。


文=関 耕一郎


(ENGINEWEBオリジナル)


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