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CAR 2021.4.6 

ゴルフ8に待ったをかける 宿敵プジョー308も新型に生まれ変わった

プジョーの基幹車種であるCセグメント・ハッチバック、308がフルモデルチェンジし、フランス本国で発表された。車名が308に固定化されてから新型で3世代目。(以前、プジョーは世代が代わるごとにひと桁目の数字を変えていたが、2012年以降はその慣習を止めて車名を固定化した)。また、先日発表された新しいブランド・エンブレムを掲げる初めてのモデルとなる。

風洞から生まれた

スタイリングは、牙のようなデイタイム・ライトを持つヘッドライトや、爪痕のような点灯パターンのテールライトといった、現行プジョーに共通する要素が盛り込まれた。ボディは表面だけではなく、内側に至るまで空力を考慮しているという。長めのルーフ・スポイラーを備えるリアはデザイン的に目を引く複雑なラインで構成されるが、これも風洞実験により決定された。これらの結果、Cd値は0.28をマークしている。

ボディサイズは本国仕様のガソリン・モデルで全長4367×全幅1852×全高1444mmで、先代モデルに対して全長は90mm強、全幅は50mm弱拡大し、全高は20mm少々低くなっている。加えてフロント・ガラスの傾斜を強めて後方へ移動したことで、伸びやかなノーズとルーフ・ラインが際立つフォルムとなった。

ホイールベースは55mm伸びて2675mmとなり、後席の乗員スペースが拡大している。荷室容量は5人乗車時が412リッターで、後席を倒した最大値は1323リッター。この積載量は先代モデルの420リッター/1309リッターとほぼ同等だ。また、床下には28リッターの収納スペースが備わる。

i-コックピットをさらに進化

インテリアは、プジョー独自のi-コックピット思想に基づきつつ、幾何学的な面構成を持つ未来志向のデザイン。メーター・パネルと送風口をダッシュボードの高い位置に、10インチのタッチ式ディスプレイは手が届きやすい高さにそれぞれ配置する。画面下には、タッチ式ショートカット・キー、鍵盤状に配された空調関連のスイッチ、ワイヤレス充電スロットが段を成している。

小径ステアリング・ホイールには運転支援機能の使用時にドライバーの握力を検知するためのセンサーが組み込まれた。ATセレクターとサイド・ブレーキはスイッチ式で、センター・コンソールの省スペース化に貢献。センター・コンソール周辺には34リッター相当の収納確保を実現している。

運転支援機能には、半自動での追い越しや速度標識を認識しての加減速提案、コーナーの曲率に応じた速度調整を追加。また75mの範囲を検知できる死角モニターや、クリーニング・ノズル内蔵リバース・カメラといった新規デバイスも多数用意された。

プラットフォームは、PSAグループで幅広く用いられているEMP2。プジョーでは先代308や現行508がEMP2ファミリーに属するが、新型308ではその進化版を採用することで、居住性の向上と電動パワートレインへの最適化を実現しているという。

パワートレインはプラグイン・ハイブリッド(PHEV)の新規設定がトピック。ベースとなるエンジンは150psと180psの1.6リッター直4ガソリン・ターボ(トルクはどちらも250Nm)で、110ps/320Nmのモーターを組み合わせる前輪駆動。このほか、110ps/205Nmと130ps /230Nmの1.2リッター直3ガソリン・ターボと、130ps/300Nmの1.5リッター直4ディーゼル・ターボがラインナップされる。

生産はフランスのミュルーズ工場で行われる。欧州での発売は2021年後半となる予定だ。

文=関 耕一郎

(ENGINEWEBオリジナル)

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