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CULTURE 2021.1.9 

寺田倉庫に眠る“お宝”を開放! 東京・天王洲にオープンした現代アートのミュージアム「WHAT」

「ーInside the Collector’s Vault, vol.1ー解き放たれたコレクション」A氏コレクションより。奈良美智「Rock and Roll(Art Car)」2004年。

高級ワインや楽器、映像フィルムといった付加価値の高い品々を預かり保管する寺田倉庫には、数多くの貴重な美術品が眠っている。そんな、一般の人の目には滅多に触れることのない美術品の中から、コレクター選りすぐりの現代アートを展示する、これまでにないミュージアムが誕生した。寺田倉庫が本社を構える東京・天王洲に、12月12日にオープンした「WHAT(ワット)」である。

このミュージアムがユニークなのは、いわゆる一般的な美術館の常設展示とは異なり、「倉庫を覗き見する」ことをコンセプトにしていることだ。どんな作品に出会えるかは出かけてみなければ分からず、ミュージアムを訪れるたびに、新たなアート体験ができるようになっている。

オープニングを飾るのは、「ーInside the Collector’s Vault, vol.1ー解き放たれたコレクション」。”描き初め”をテーマにして選んだ精神科医、高橋龍太郎氏のコレクションと、2000年前後の奈良美智の作品を中心としたA氏のコレクション、計約70点が公開されている。これらの作品は新作、初展示を含む貴重なものだが、同時にコレクションしたきっかけや作品の魅力がコレクター目線で紹介されているのも、このミュージアムならではの面白さだろう。

さらに館内では、「謳う建築」と題した企画展も開催中。詩人の谷川俊太郎や、劇作家の長塚圭史ら15名の“文芸家”が、日本の建築家による住まいを、言葉で表現する意欲的な試みだ。また「WHAT」の近くには、10月にオープンした「WHAT CAFE」もあり、現代アートに囲まれた空間で、食事やドリンクを楽しむこともできる。

オフィス街の味気ないイメージを払拭し、おしゃれなカフェやショップが立ち並ぶ東京の人気スポットとして注目を集めている天王洲エリア。水辺の街を散歩がてら、寺田倉庫が仕掛ける現代アートの世界に浸ってみるのも一興だ。

高橋龍太郎コレクションより。“描き初め”をテーマに会田誠や岡崎乾二郎らの作品を展示。(C)Keizo KIOKU
A氏のコレクションからは、2000年前後の奈良美智の作品を。(C)Keizo KIOKU
「WHAT」では日本の住空間を“文芸家”たちが言葉で表現する「謳う建築」も同時開催中(2021年5月30日まで)。(C)Kenji Seo
「WHAT」の近くには、食事やドリンクを楽しめる現代アートの空間、「WHAT CAFE」もある。
WHAT 東京都品川区東品川2-6-10 寺田倉庫G号 開館時間:11:00~19:00  月曜休館(祝日の場合、翌日休館) 料金:一般 1200円 / 大学生 700円 / 中高校生 500円 / 小学生以下 無料

文=永野正雄(ENGINE編集部)

(ENGINEWEBオリジナル)

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