DS3クロスバックをベースとするEV、E-テンスの日本仕様が公開された。
グループPSAジャパンは仏DSオートモビールの小型EV、DS3クロスバックE-テンスの日本仕様の詳細を公開した。このE-テンスのプラットフォームはeCMP(エレクトリック・コモン・モジュラー・プラットフォーム)と呼ばれるもので、すでに上陸しているガソリン・エンジンのDS3 クロスバックの用いるCMPの電動化バージョンだ。もともとDS3クロスバックは電動化を見込んで開発が行われており、E-テンスはEVでありながら居住空間や荷室を一切犠牲にすることなく、ガソリン車同様5人分の居住空間と350Lの容量のラゲッジ・スペースを確保している。
日本仕様として導入されるのは以下の2モデル。1.2L・3 気筒ターボのガソリン・エンジンと8段ATを搭載したDS3クロスバックの同名グレード比で、それぞれ135万4000円、118万円割高となる。
ソー・シック 499 万円(受注生産)
グラン・シック 534 万円
ベースとなるDS3クロスバックとE-テンスのエクステリアの違いはさほど多くなく、EVであることを声高に主張はしていない。ただし細部まで手が加えられ、むしろ大人の雰囲気といえる。具体的な変更点はサテンクロームのDSウイング、アンスラシートグレーのグリル、そして各部に配置されたE-テンス・エンブレムと、エキゾースト・エンドのないリア・エンド、そして18インチ・ホイールくらいである。なお、この18インチ・ホイールとクリスタル・パールの外装色はE-テンス専用となっている。
ボディ・サイズは全長4120mm、全幅1790mm、全高1550mmとDS3クロスバックとまったく変わらないが、E-テンスは50kWhのリチウムイオン・バッテリーと、前輪を駆動するモーターを1基搭載し、車両重量は1.5トン強(欧州仕様)と、ガソリン車に比べ250kgほど増している。なお、走行モードに応じてモーターの出力は以下のように変化する。
エコ 最高出力60kW 最大トルク180Nm
ノーマル 最高出力80kW 最大トルク220Nm
スポーツ 最高出力100kW 最大トルク260Nm
0-100km/h 加速はスポーツ・モードで8.7秒をマークする。バッテリーはエアコンと連動した液冷式で、センター・トンネル、前席および後席座面下の3カ所に分割して搭載されており、8年16万kmの保証が付く。200V(3kW・15A)の普通充電のほか、CHAdeMo規格の急速充電にも対応する。
充電時間は200V(3kW・15A)の普通充電で0→100%まで18時間。50kWの急速充電なら0→80%まで約50 分。一充電での航続距離はJC08モードで398km、欧州WLTPモードで320km となる。
DS3クロスバックE-テンスのバッテリーやモーターのスペックなどに関しては、先行して発表されているプジョーE-208とほぼ同じだ。よりラグジュアリーだがやや重量の増すE-テンスが、E-208に対してどんなキャラクターが与えられているのか。試乗が楽しみである。
なお、DS3クロスバックE-テンスの実車を確認できるイベントが予定されている。日時と会場は以下の通りだ。
■DS 3 CROSSBACK E-TENSE 展示イベント:
2020年8月22日(土)-23日(日)
東京ミッドタウン日比谷にて実施予定
■DS 3 CROSSBACK E-TENSE ROADSHOW:
2020年8月29日(土)-30日(日)
DS STORE 東京
2020年9月5日(土)-6日(日)
DS STORE 名古屋
2020年9月12日(土)-13日(日)
DS STORE 神戸
2020年9月19日(土)-20日(日)
DS STORE 福岡
文=上田純一郎(ENGINE編集部) 写真=グループPSA ジャパン
(ENGINEWEBオリジナル)
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