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モリッツ・グロスマン/クラシカルな意匠と機構で最高の巻き上げ効率を実現

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いま着けたいのは、“物語” のある時計--。その興味深いストーリーを知るほどに魅力は深まるばかり。ここに現代の名品たちを主役にした珠玉の短編集を編んでみた。

ハマティック/2018年発表のプロトタイプを経て、翌19年に正式発表されたモリッツ・グロスマン初の自動巻きモデル。ケース直径に合わせて、ムーブメント全体を大きめに再設計したため、巻き上げ効率も大きく上がっている。古典的なデザインとディテールが目を引くが、現在最も実用的な自動巻きのひとつと言えよう。自動巻き。18KWG、ケース直径41.0㎜、3気圧防水。税別550万円。

MORITZ GROSSMANN

自動巻きの巻き上げ効率を示す指標のひとつに、不動作角(=デッドアングル)という値がある。これは巻き上げ用の錘(ローターなど)がどれくらい動けば、実際に巻き上げが始まるのかという値で、数値が小さい方が当然効率に優れる。ところが自動巻きには、左右両方向に回転するローターの動きを、ゼンマイを巻く方向だけに整流する機構が必要で、これが著しく巻き上げ効率を落とす。最も一般的なリバーサー式で30〜80°の不動作角が生じてしまうのだ。回転方向を規制する爪が切り替わるタイムラグが不動作角の正体だが、ならば切り替え動作そのものを無くしてしまえば、不動作角は生じないことになる。

時分秒針の1本1本を手仕事で自製する例は、グラスヒュッテでも珍しい。一般的なブルースティールになる一 歩手前で焼きを止めることで繊細なブラウンバイオレットの色調が生まれる。
ブランド名のモリッツ・グロ スマンは、19世紀のグラスヒュッテで活躍した時計師に由来。同時代にはF.A.ランゲやユリウス・アスマンがおり、特にグロスマンは調整理論書などを残した。

モリッツ・グロスマン初の自動巻きムーブメントとして誕生した「ハマティック」は、理論上の不動作角ゼロを実現した常時噛み合い式の自社製自動巻きだ。素晴らしいのはこの革新的な機構を、古典的なハンマーローターのスタイルで実現したこと。しかもローターがユラユラと軽く動くくらいの方が、効率が高いという。職人の手仕事を社是とする同社らしく、仕上げは超一流。手焼きでブラウンバイオレットに仕上げられる針も、驚くばかりの細さと繊細さを持つ。ぜひ一度、実機に触れて欲しい名作だ。

グラスヒュッテにあるモリッツ・グロスマンの現在の工房。設計から針を含めての制作、最終組み立てまでが最高の技術によって行われている。

問い合わせ=モリッツ・グロスマン ブティック
Tel.03-5615-8185
https://ja.grossmann-uhren.com

文=鈴木裕之 写真=近藤正一

(ENGINE2020年9・10月合併号)

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