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CAR 2020.4.23 

【試乗記】ポルシェ911#32 ブレーキ終わったか!? 山道を気持ちよく走った後 警告が点灯

美しい紅葉の中、延々とワインディングが続くフルーツラインを走る79号車。ドライビングに打ってつけなだけでなく、美しい写真を撮影するのにも最適な季節であることがおわかりいただけるだろう。

タイヤを新調し、コンチネンタル・スポーツコンタクト2に履き替えて以来、再び思いっきり走りを楽しんでいる。今月はある試乗会で山梨県のフルーツパークに出かけたついでに、紅葉真っ盛りの山道を走ってきた。フルーツラインと名付けられた舗装された農道で、ブドウや桃の畑を繋いで延々とワインディング・ロードが続いている。適度なアップダウンがあるのもスポーティなドライビングを楽しむには打ってつけで、すでにフルーツ狩りの季節は終わっているから道は空いているし、その一方で赤や黄に染まった美しい景色を満喫できる今こそが、この道の最高のドライビング・シーズンだと思った。雨が降ったり止んだりの夕刻、山頂付近まで上がったら、すでに雪がチラチラ舞っていたから、間もなく本格的な冬が訪れて、気持ちよく走ることなど叶わなくなるだろう。

それはともかく、どうやらスポーツコンタクト2の感触にも、すっかり私の身体は馴染んできたようだ。ギャッと止まるのではなくスーッと止まる印象のタイヤだと先月号に書いたが、スポーティな運転をしている時にもほんのわずかに滑っているような感触があって、それが無理やり曲げるのではなく、スーッと曲がっていく気持ちよさに繋がっているように思える。そういうスムーズな運転をしたくさせるタイヤなのである。山道を走りながら、「これは酸いも甘いも噛み分けた大人の走り屋向きのタイヤだなぁ」なんて独りごちながら、それとは裏腹にまるで子供みたいに延々と走り回ったのがいけなかったのか、帰京後、ブレーキ・パッドの磨耗限界が近づいていることを知らせる警告灯が点いた。

帰京後、ブレーキ・パッドの磨耗警告が点灯。すり減ることを、英語で"wear"と表現するとは知らなかった。勉強になります。

写真をよく見れば、ディスクもかなり磨耗して筋が無数に入っているのがわかるはずだ。

とはいえ、驚きはしなかった。実はポルシェセンター調布でタイヤ交換をしてもらった時に、すでにフロントのブレーキ・ディスクとパッドが減っているから、そろそろ交換した方がいいというアドバイスを受けていたからだ。この個体は2005年の新車登録以来、パッド交換はしていても、ディスクはずっとそのまま使い続けていたようだ。長期テスト車になってからは、かなりの回数サーキットを走っていることも考えれば、よくぞここまでもってくれたと言うべきだろう。が、最近ではさすがに磨耗が進み、雨の後などすぐに錆が出て、駐車場に茶色いシミができたりしていた。近くフロントのみディスクとパッドを合わせて交換してもらう予定だが、いったい費用はいくら掛かるのか?戦々恐々だ。

79号車/ポルシェ911カレラ4S(996型)
PORSCHE 911 CARRERA 4S
購入価格(新車時):340万円(1244万2500円)
導入時期:2017年4月
走行距離(購入後):10万3615㎞(2万1230㎞)

文=村上 政(ENGINE編集長) 写真=柏田芳敬(走りとブレーキ)

(ENGINE 2020年2月号)

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