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CULTURE 2019.10.4 

「浅間国際フォトフェスティバル2019」が開幕。まるで写真のテーマパーク!

3つのエリアで同時開催されている「浅間国際フォトフェスティバル2019」。浅間山を借景にした遊び心あふれるディスプレイの数々は、写真の新たな楽しみ方を教えてくれる。

「PHOTO MIYOTA」の展示棟の外観を飾るのは、日本のアーティスト・ユニット、ネルホルの作品。御代田町は軽井沢駅からクルマで約30分。こちらの敷地は将来、「御代田写真美術館」として開館する予定だ。

浅間山麓の雄大な景色を望む長野県・御代田町で、第1回目となる「PHOTO MIYOTA」が開催されている(11月10日まで)。3つのエリアで行われている「浅間国際フォトフェスティバル2019」のひとつである「PHOTO MIYOTA」は、2011年に閉館したメルシャン軽井沢美術館の跡地がメイン会場。5300坪ほどある敷地内のいたる場所に、国内外から参加したアーティスト55組の作品が展示されている。写真展というと、美術館の壁に整然と並べられた作品を静かに鑑賞するイメージが強いが、「PHOTO MIYOTA」の展示は、そんな既成概念を根底から覆すほど斬新で自由だ。

こちらはコミカルな味わいで人気のオランダ人アーティスト、シャンタル・レンズの作品。立体化された写真が、新たな魅力を生み出している。
パリを拠点に活躍するトーマス・ソヴァンの作品はクッションに。座ってみるのも寝そべってみるのも自由。

屋外に展示された作品は、巨大に引き伸ばされたり、立体作品に姿を変えたりし、歴史的な報道写真の一部をくり抜いて、来場者が顔をのぞかせるようにしてみたり、クッションと化した写真に寝そべったりすることができるような、ユニークな仕掛けが随所に凝らされている。また‶写真植物園″と名づけられた空間では、巨匠メイプルソープから若手サナ・レートまで、古今東西の花の写真をリアルな植栽とあわせてディスプレイ。エキシビション棟や美術館棟でも、写真と最新テクノロジーを融合させた、体験型のインスタレーションが多数、用意されている。

「写真植物園」では、サナ・レートら人気写真家の花をモチーフにした作品が、リアルな植栽と競演している。
「PHOTO MIYOTA」の美術館棟。薄暗い空間の中で幻想的に浮かび上がるのは、横田大輔の作品。

「PHOTO MIYOTA」に出かけた際には、群馬県・長野原町のルオムの森と浅間火山博物館で開催中の「PHOTO KITAKARUIZAWA」、そして軽井沢プリンスホテルで行われている「PHOTO KARUIZAWA」にも足を運んでみたい。いずれの会場でも、緑豊かな写真のテーマパークに遊びにきたのかのごとく、開放感を味わいながら、写真芸術が持つ楽しさ、そして無限の可能性に触れることができるはずだ。自然と芸術を一度に満喫できる絶好の場所として、この秋のドライブコースにぜひ組み込んでみたい。

「PHOTO MIYOTA」の会場からクルマで30分ほど走ると、「PHOTO KITAKARUIZAWA」を開催している“ルオムの森”に到着。森を散策していくと、様々な写真との出会いがある。

「浅間国際フォトフェスティバル2019」
2019年9月14日(土) - 11月10日(日)※会期中無休
開催時間10:00 - 17:00 (最終入場 16:30) 入場料 無料
※建物内一部有料 1500円、中学生以下無料
メイン会場:御代田写真美術館予定地 長野県北佐久郡御代田町馬瀬口1794-1
そのほか軽井沢プリンスホテルイースト(長野県軽井沢町)、ルオムの森、浅間火山博物館(群馬県長野原町)でも開催中
詳細は公式ホームページまで https://asamaphotofes.jp/

文=永野正雄(ENGINE編集部)

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