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CAR 2019.8.22 

新型マカンで分かるポルシェの実力!/前編 [初試乗動画あり]

次世代モデルは純電動(EV)になると発表されたマカンだが、モデル・ライフの半ばにしてマイナーチェンジが施された。上陸したての新型にいちはやく試乗して、その実力を探った。

◇ポルシェ・マカンの試乗動画はこちらからご覧ください。

PORSCHE MACAN 

(村上) 新型マカンが上陸したということで、ナンバーが付いたばかりの1台を借り出したわけだけれど、なんと、マカンはいまやポルシェの販売台数の3分の1以上を占めるまでになっているというんだから、驚く。

(齋藤) それって、ワールド・ワイドでの数字なの?

(村上) そう。実に34%。そして、カイエンが4分の1。足すと6割近い。マカンはポルシェにとって、むちゃくちゃ重要なモデルというわけだよ。電気自動車、EVとの兼ね合いで今後SUV系のプラットフォームがどのように変化するのかは、まだ分からないけれど、マイナーチェンジしたマカンがポルシェの屋台骨を支えるモデルであることには違いない。というわけで、じっくりと考えたいと思って、ここで取り上げることにしたんだ。

(大井) いやぁだって、4ドアのポルシェのなかで、これがいちばんいい。乗ると、ポルシェ濃度が極めて高い。

(塩澤) 素晴らしいクルマだよ。SUVが人気を集めているのはポルシェに限ったことではないけど、マカンはとにかくカッコイイ。

(大井) スポーツカーを作るためのアルバイトの筈だったのに、いつの間にか本業になってしまった。

(村上) ポルシェ本社の人間は、911だって市場がないんだったら止めると、きっぱり口にするからね。

(大井) それ、最近ポルシェに入った人なんじゃないの?

(村上) われわれはスポーツカーを作るために4ドア・モデルを作っているんだと思っているけど、ポルシェ自身はもっと商売に重きを置いているということなんだよ。思い返せば、実際にかつてポルシェは911を止めて、フロント・エンジンのスポーツカーに移行しようとしたのに、市場が望んでいるのは911だという現実を突きつけられて、だから、躍起になって911を開発し続けてきた。そこにマーケットがあるから作ってきたということだよ。僕らが思っている以上に、ポルシェはマーケティングの会社だとも言える。

ダッシュボード中央には横長の大型液晶が構える。インフォテイメント・システムは、世界共通のシステムが使えるようになった。もちろんナビは日本専用の地図データが入っている。
テスト車にはナチュラル・レザー・インテリア(色:エスプレッソ)という72万円の革張り内装が組み込まれているため、その質感はクラスを忘れさせるような上質なものになっている。
2.0ℓ4気筒ターボ過給ガソリン・エンジンは、十二分にパワフルだ。

ポルシェの走りがそこにある

(塩澤) で、本題のマカンなわけだけれど、大井さん、さっきこれがいちばんいいって言ってたよね。どこがそうなの?

(大井) すいませんけど、僕はカイエンにはあまり肯定的ではないんですよ。でも、マカンに乗ると、ポルシェの走りっていう感じがする。マカンの方がずっと軽快。

(村上) そこがポルシェの凄いところだと思うんだよね。マカンはさ、プラットフォームの基本をポルシェが作ったクルマではないわけでしょ。アウディの仕事だよね。でも、走らせるとポルシェ濃度が高いって感じるわけでしょ。味付けの勝利。

(齋藤) カイエンに比べると、絶対的に軽いというのは大きいと思うよ。例えば、この前乗ったカイエン・ターボは2tをはるかに超える。しかも、ハイパワーのエンジンを積む。それをポルシェらしく走らせようと思ったら、がんじがらめに締め上げて仕立てていくしか道がない。もとよりSUVは重心も高いわけだし。そこへいくと、今回乗った素のマカンは、1.8tちょっとしかない。

(塩澤) それだって、スポーツカーやセダンに比べれば、重いよ。

(齋藤) それはそうなんだけど、カイエンに比べれば、ずっと仕事はラクな筈よ。400㎏とか軽いんだから。

(大井) 今回乗ったクルマは、てんこ盛りのオプションを含めると1000万円近い価格で、それを知ると、ひっくり返りそうになるんだけど、素の状態だったら699万円なわけでしょ。中古になって安くなったら買いたいなって思うくらいに良かった。

(齋藤) 標準仕様は699万円で、新型になっても据え置かれた価格。このほかにファースト・エディションという売り出し限定モデルがあって、それは889万円。さらにシュポルト・エディションというのが設けられていて、それは916万4000円。今回乗った個体は、内装を豪華に仕立てることを中心にあれやこれやと組み込んであって、996万6000円。300万円近いオプションが加わっている。たとえベースが素のモデルでも、乗せようと思えばいくらでもオプションを乗せられて、好みの仕様に仕立てられるのは、ポルシェの特徴で、美点のひとつ。

(村上) 珍しい緑色のボディ・カラーもオプション?

(齋藤) 15万6000円。マンバ・グリーン・メタリックという名前。

(村上) マンバって何?

(齋藤) 毒蛇の名前。こういう半艶の緑色をした猛毒蛇。

(塩澤) あー、なるほど。

話す人=村上 政+塩澤則浩+齋藤浩之(以上ENGINE編集部)+大井貴之 写真=神村 聖

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カイエン・クーペの3モデルすべてにENGINE編集長 村上 政が試乗した。

編集部で2005年式「ポルシェ911カレラ4S」を買う。試乗記♯01

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