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CULTURE 2019.8.9 

エルトン・ジョンの半生を描いた映画『ロケットマン』が話題

エルトン・ジョンの半生を描いた映画が 話題を呼んでいる。数々の名曲を残した音楽界のレジェンドの光と闇をミュージカルに仕立てた野心作だ。

"It's a little bit funny..."  
さほど洋楽に詳しくない人でも、この歌詞のメロディを聴けば、それが日本でも大ヒットした〈ユア・ソング〉だと 分かるだろう。御年72歳にして今まさにワールド・ツアー を敢行中のエルトン・ジョン。その波乱に満ちた半生を綴ったのが本作『ロケットマン』だ。  

作詞家バーニー・トーピンとの最強コンビで、3億枚以上のレコードを売り上げた稀代のメロディ・メーカー、エルトン。フレディ・マーキュリーを主人公に据えた『ボヘ ミアン・ラプソディ』と同様、ミュージシャンの伝記映画にありがちな要素は、ここにもすべて揃っている。家族に理解されない寂しさ、ヒット作を作り続けていかなければならないストレス、そしてプレッシャーをはねつけるための薬物依存......。彼のトレードマークである、ド派手な眼鏡の下に隠された苦悩の素顔が浮き彫りにされる。

だが本作が『ボヘミアン・ ラプソディ』と違うのは、主人公の半生を時系列で振り返る伝記映画ではなく、ファンタジーの要素をふんだんに盛り込んだ、ミュージカル映画として作られていることだ。50人のダンサーを従え、きらびやかな移動遊園地のセットで歌われる〈土曜の夜は僕の生きがい〉では、少年から青年へと成長するエルトンの姿や、50年代から60年代へと時代が移り変わる様子を僅か3分に凝縮。水中から病院、ライブ会場、そして宇宙へと場面転換していく〈ロケットマン〉では、スターであるがゆえの孤独と熱狂が鮮やかに表現されている。ちなみに全編に流れる20曲以上のヒット・ナンバーを吹き替えなしで披露するのは、 エルトン役に抜擢された英国 出身の若手俳優タロン・エガ ートン。本人の特徴を捉えた、見事な歌唱に舌を巻く。  

エルトンの83年のヒット曲〈アイム・スティル・スタン ディング〉のごとく、不撓不屈の精神と前向きなエネルギ ーに満ち溢れた本作。映画にあわせてリズムを取りながら、数々の名曲が誘う、とびきりカラフルでクレイジーな旅に出かけてみたい。

エルトン・ジョンを演じるのは『キングスマン』シリーズでブレイクしたタロン・エガートン。エンド・クレジットに流れる新曲『(アイム・ゴナ)ラヴ・ミー・アゲイン』では、エルトンとのデュエットも披露している。メガホンを取ったデクスター・フレッチャーは、大ヒット作『ボヘミアン・ラプソディ』の監督を途中から引き継いだことで知られる。121分。8月23日(金)より全国ロードショー。配給:東和ピクチャーズ

文=永野正雄(ENGINE編集部) 

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