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CAR 2019.7.27 

試乗記ポルシェ911♯14 90台の911で軽井沢まで。ポルシェ70周年記念「ザ・ラリー」に参加。

もっか世界中で開かれている70周年記念行事。そのひとつ、日本で開かれた911だけを集めた走行イベントに参加した。

今年は、1948年6月8日にポルシェの名を冠した最初のモデルである356No.1ロードスターが登録されてから70周年ということで、いま世界各地で記念イベントが行なわれている。本拠地シュトゥットガルトのポルシェ・ミュージアムでは70年のポルシェ・スポーツカーの歴史を俯瞰する特別展が6月8日に始まったばかり(2019年1月6日まで)だが、それに先駆けて日本でも6月2日と3日の両日、「911だけを集めたラリー・イベント」の"The Rally"が開催された。参加資格は、水冷、空冷は問わず911であること、というこのイベントに、ENGINE編集部からも79号車で参加させてもらった。

事前に主催者から、70周年ということで70台を超える911を集めることを目指していると聞いていたのだが、開催初日の早朝、出発セレモニーが行なわれた東京・代官山のT-SITEに集合した911はなんと90台!古くは1966年型の912から、新しくは納車1カ月で1000㎞も走行していないという文字通り最新のカレラSまで、90台の911が4つのグループに分かれて、軽井沢を目指すことになったのだ。

途中、事故渋滞に巻き込まれてタイム・テーブルが乱れるハプニングや、古い車両がエンジン・トラブルでリタイアして主催者提供の代車に乗り換えるアクシデントはあったものの、全員が無事に軽井沢に到着。上の写真は鬼押出し園の駐車場での記念撮影。よく数えると90台に足りないゾと思われた方、その通りです。後で聞いた話では、何台かの車両はミス・コースして、この日の宿泊先である軽井沢マリオット・ホテルに直接向かったということでした。ラリーといってもタイムを競う本格的な競技ではなく、あくまでみんなで楽しく走ろうという走行イベントなので、それもオーケー。

夜はマリオットで全員が集まっての盛大なディナー・パーティが開かれた。参加者のみなさんとおいしいお酒と食事をいただきながらポルシェ談義をするのは本当に楽しかった。なによりポルシェが素晴らしいのは、サーキットで真剣に走りを追求するも良し、今回のようなユルイ走行イベントも良しという、楽しみの幅の広さにあると再認識した次第である。

とはいえ今回のイベント、競技が全くなかったわけではなく、2日間で約400㎞を走るコースの3カ所に、定時走行(公道の決められた区間を予め定められた時間で走り、その正確さを競う)、ジムカーナ、クロノメトリック・トライアル(パイロン・コースのいくつかのチェック・ポイントをタイヤを止めることなく定められた時間ピッタリで通過することを競う)の3つのアクティビティが用意されていた。2日目の夕方、帰京して開かれたアフター・パーティで、成績上位者と5の倍数の順位だった人の表彰式が行なわれた。なんと79号車は総合10位で記念品をいただく栄誉を得たのだが、この日一番感心したのは、ジムカーナの優勝者が最新のまだ慣らしも終えていないカレラSで参加した人だったことだ。しかも、ジムカーナは初体験だったのだとか。やはり最新のポルシェが最良のポルシェなのか。凄い!

今回の「ザ・ラリー」を企画したのは、東京の青山や目黒、銀座でポルシェ・センターを運営するエクセレンス・インターナショナルとブライト・インターナショナル。販売店のスタッフが手がける初開催のラリー・イベントとなった。1960年代のナローから最新991型まで、あらゆる時代の911が90台も一堂に会した風景は壮観そのもの。ゼッケンを着けた911が次々に駆け抜けて行く姿に、道行く人たちも足を止め、沿道から声援を送ってくれた。ちょっと残念だったのは、996型の参加台数が少なかったことだ。人気薄なのか。

79号車/ポルシェ911カレラ4S(996型)
PORSCHE 911 CARRERA 4S
購入価格(新車時):340万円(1244万2500円)
導入時期:2017年4月
走行距離(購入後):9万0009㎞(7624㎞)

文=村上政(ENGINE編集長) 写真=小川義文

(ENGINE 2018年8月号)

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