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CAR 2019.7.17 

ポルシェのもうひとつの姿、パナメーラとカイエン、4ドアモデルの3台に乗る! [試乗動画あり]

ポルシェ初の市販4ドア・モデルとして登場した初代カイエン以来、パナメーラ、マカン(ENGINE2019.9月号で新型の試乗記を掲載)と拡充を続け、さらに派生モデルも生まれてきた。ここでは3台に乗って考えた。

◇パナメーラとカイエン、3台の試乗動画はこちらをご覧ください。

(齋藤) リア・エンジンの911、リア・ミドシップ・エンジンのケイマン/ボクスターに続く国内試乗篇の3つめは、フロント・エンジンの4ドア・ポルシェ。パナメーラ、パナメーラ・スポーツツーリスモ、そしてカイエンという、ボディ3形態の
3台。パナメーラはシリーズ最速モデルとなるターボSEハイブリッド、スポーツツーリスモは4Eハイブリッド、カイエンは現時点でシリーズ最速のターボという3台です。
(村上) ここに近々、カイエン・クーペが上陸して4形態になるわけだ。
(大井) ニュルブルクリンクで997型GT3よりも速かったパナメーラというのはこれなのかな?
(齋藤) V8ツインターボのみで駆動するターボです。ターボSEハイブリッドはさらにそこへ電動モーター出力が加勢する最強モデルです。

 ポルシェすなわち911

(村上) つい最近、海外で992型911とカイエン・クーペに乗ってきたんだけど、帰ってきてこの3台に乗って思ったのは、どれに乗っても、みんなポルシェなんだよね。当たり前なんだけど。
(齋藤) いまさらそんなこと言われても、ねぇ。
(一同) (笑)
(村上) 乗り込んだときの目の前に広がるインテリア、窓越しに目に入るフェンダーのふくらみがみんな同じ。たとえ、4ドアであっても、目指すものは911というのかな、911が原点であり基準なんだと思った。
(大井) ポルシェ=911ということはあるでしょ。
(村上) とはいっても過去には、911に見切りをつけてフロント・エンジンのスポーツカーに熱心に取り組んだ時代もあったわけでしょ。928、924から944を経て968にいたる流れとかね。
(齋藤) でもさ、ポルシェというのはその時代にあっても、少量生産メーカーではなくて、スポーツカー専業メーカーとしては他に類するものがない量産メーカーだったわけだよね。で、受け取る側がポルシェという会社に望んでいたのは911だけだっ
た。そこで、ポルシェは911とともに生きる覚悟を決めた。964、993、そして水冷化してからの996、997、991、そして新しい992という積極果敢な開発を続けて、911を神輿として担いできたということでしょ。
(村上) 911の弱点をことごとく潰して生き延び、スポーツカーの先端を走ってきた。その911開発のなかで培われた技術が、こうした4ドア・モデルにも使われている。ターボ過給にしても、4WDシステムにしても、デュアル・クラッチ式自動MTにしても、911開発で育まれてきたものに他ならない。で、そういうことを考えながら見ていると、パナメーラもカイエンもみな911に見えてくる。

(齋藤) パナメーラの初代はこういう形じゃなかったよね。サイド・ウィンドウのグラフィックスも違ったし、ルーフ・ラインもこうじゃなかった。911に見えなかった。ところが、新型は911に見える。
(大井) 911のテール・ライトの高さがどんどん上がってきて、一方で4ドア系は下がってきて、造形も似ているから、ほんとに近づいてきた。
(上田) 遠めに後ろだけ見ると、判別がつかないことがある。
(大井) 911から離れることは出来なかったということなのかな。
(齋藤) いまではむしろ積極的に近づけている。ロシアや中国では、ポルシェといえばカイエン、パナメーラという現実もある。それを考えると、イメージが近しいことは望ましいことでもある。
(大井) カイエンやパナメーラを作り始めた頃には、「ポルシェがスポーツカーを作り続けていくには、出稼ぎに出なくちゃいけないんだな」と思ったものだよね。本業を続けるための副業的なものに見えた。でも、最新世代のものにこうして乗ると、911的になった見た目だけじゃなくて、乗ってもポルシェらしさを感じるものになっている。「やっぱりポルシェなんだね」って。
(白熱する座談会の続きは、ENGINE2019.8月号をご覧ください。)
  →https://www.shinchosha.co.jp/engine/

話す人=大井貴之+編集長 村上 政 (ENGINE編集部 以下同) +荒井寿彦+上田純一郎+齋藤浩之 写真=神村 聖

 

PORSCHE PANAMERA 4 E-HYBRIDSPORT TURISMO
/ポルシェ パナメーラ4Eハイブリッド・スポーツツーリスモ

後席の居住性はパナメーラよりも頭上空間などで優る。後席は3人掛けになっている。
アウディの90度V型6気筒インワード排気のターボ過給エンジンを使う。この内燃機関だけで330psを発生する。そこにエンジン直後に置かれる136psのリング・モーターが加わる。
荷室は床面積こそ大きいものの、天地に浅く、容量は425ℓにとどまる。

 

 

PORSCHE PANAMERA TURBO S E-HYBRID
/ポルシェ パナメーラ・ターボSEハイブリッド 

後席は定員2名。このサイズにして4座というのがポルシェらしい。
V8ターボ・エンジンだけでも550psを発揮するがそこに136psの電動モーターが上乗せで加勢するターボSEハイブリッドはパナメーラ・シリーズの最速モデルでもある。
スポーツツーリスモと全長は同じで、荷室容量も大きく変わらず、このターボSEハイブリッドでは405ℓ。

 

PORSCHE CAYENNE TURBO
/ポルシェ カイエン・ターボ

室内の広々感は全高が高いだけにカイエンがパネメーラを圧倒する。もちろん、SUVゆえに乗車位置は高いのだが。
4.0ℓV8ターボ過給エンジンは550psを出す。これに多段(8段)ATが組み合わされ、韋駄天のごとき加速力を見せつける。

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