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PLAYING 2019.7.4 

異業種から参入して急成長! 外国人オーナーが伝えたい味

東京には昔から多くの外国料理店があるが、 最近目立つ傾向はオーナーが異業種出身であること。中でも人気の南インド料理店とビア・ダイニングを紹介。

「グリーンマサラフライ」は、ミントとコリアンダーの爽やかな香りが夏らしい〝グリーンマサラ〟を魚介に絡めて揚げたもの。写真は「マナガツオ」2020円。他に「えび」「さば」など。

東京では最近、異業種から飲食業に参入した外国人のレストランが人気だ。たとえば日本初のマンガロール料理店「バンゲラズキッチン」のオーナーであるバンゲラ・プラシャント氏は、2010年にIT企業の会社員として来日したインド人。二足のわらじを履く形で2018年にレストランを開業したのは、故郷の味を伝えるためだ。いわく「インド料理はナンとカレーだけではありません。マンガロールはインド南西部の港町なので、魚介をよく使うのが特徴で、スパイスの使い方は比較的穏やかなんですよ」。

メニューの一部は写真付きで、「マサラフライ」の説明の横には、全体がソースで覆われた魚の写真が載っている。こうした分かりやすさと物珍しさ、美味しさが評判を呼び、今年5月には船堀に2号店がオープン。さらに3号店の工事を進める傍ら、レトルト・カレーの開発やオンライン販売も計画中。本業であるITのインフラ構築の知識や、インドで幅広い飲食ビジネスを展開する実家のアドバイスを生かして、彼の飲食ビジネスはますます拡がりそうだ。

5年で17軒を展開

2019年夏時点で都内に17軒を展開するビア・ダイニング「シュマッツ」の創業者は、ともに投資会社に勤め、同じ時期に日本やNYで過ごしたドイツ人の2人の青年。「当時の仕事も楽しかったが、飲食業に転向して起業したのは2人とも"食"が好きだったため。飲食という伝統的な産業にテック業界の手法を活用できるか、挑戦したかった」と口を揃える。

さまざまな国で過ごしてきた彼らが東京を本拠地として選んだ理由は、日本が好きということもあるが、決め手は花見の季節にホットドックの屋台の行列を見たこと。東京には高級なドイツ料理店はあるが、気軽にドイツ・ビールを飲める店が少ないことに気づいたとか。しかし、日本で何が受け入れられるかはわからない。そこで、前職でテスト版を出して反応をみたように、キッチン・カーから出発したのが2014年。軌道修正を重ね、5年で17軒を展開するまでに成長した彼らの今後の目標は、日本に"モダン・ジャーマン"というジャンルを定着させることだという。おすすめの「カリーヴルスト」は、ベルリンの若者に人気のソウルフード。若き外国人オーナーの店で、彼らの母国の味を満喫したい。

Bangera's Kitchen

香りの良いバスマティライスを具材とスパイスと共に炊き込んだご飯「マンガロールビリヤニ」。具の種類は複数あり、写真は「カジキマグロ」1820円。横に添えられた生野菜とスパイス入りのヨーグルト「ライタ」を混ぜて楽しむ。

店内の壁の地模様はマンガロール地方のお祭りをモチーフにしたもの。

バンゲラ・プラシャント氏。1982年マンガロール生まれ、プネ育ち。プネはムンバイの隣のIT産業の街。

●バンゲラズキッチン東京都中央区銀座西2-2銀座インズ2、2FTel.03-3561-5516http://www.bangeras-kitchen.com

SCHMATZ

たたいて薄く伸ばした豚肉のカツレツにトマトソースとチーズをトッピングした「シュニッツェルパルミジャーナ」1380円。合わせたビール「プリンツィンガー」は最高級のアロマホップを100%使用した贅沢なピルスナー。750円。

ドイツ人のソウルフード「カリーヴルスト」650円。パリッとした皮の食感とスパイシーなカレーの風味がクセになるおいしさ。

2階のテーブル席。ベンチシートの間をグリーンが彩る癒しの空間。

共同創業者の2人は北ドイツ・ハンブルク出身の幼なじみ。マーク・リュッテン氏(左)は1991年生まれ、クリストファー・アックス氏(右)は1987年生まれ。

●シュマッツ・ビア・ダイニング中目黒店東京都目黒区上目黒1-22-4中目黒駅前ビルTel.03-6412-8770http://www.schmatz.jp

文=小松めぐみ(フード・ライター) 写真=田村浩章

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