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CAR 2019.6.26 

試乗記ポルシェ911♯12 職人技!ダッシュボードの革補修

長期リポート艦隊入り1年を迎える前に、ずっと気になっていた部分が解消されてスッキリ!

ご覧のとおりのピカピカの状態に。ちなみに補修代は4万5000円(税別)だった。

ダッシュボードの剥がし跡を補修してもらいました。これぞ職人技だ!

79号車を編集部で購入したのは昨年の4月23日だったから、早くも1年を迎えようとしている。今のところ、大きなトラブルと無縁どころか、むしろ走りに関しては絶好調と言っていいくらいに調子が良く、毎日、元気に仕事の足を務めてくれている。

ハイランダーで定期的に磨きをかけてもらっているおかげで、いつも内外装もピカピカの状態を保っており、気持ちいいことこの上ないのだが、ひとつだけ乗るたびに目に入って気になっている部分があった。

ダッシュボードのちょうど中央付近の運転していて必ず視界に入る場所にある大きな剥がし跡だ。おそらくレーダーか何かを取り付けていた台を無理やり剥がした際にできたものと思われ、革の表面までえぐれる無残な状態になっていた。そのほかに、もっと手前のエアコンの吹き出し口の上あたりにも、剥がし跡がうっすらと着いている部分があった。

昨年4月に購入した直後に撮影したダッシュボードの写真。剥がし跡がくっきりと残っていた。

クルマでなにより重要なのは走りだとはいえ、毎日乗っているとこういうキズというのが意外に気になるものだ。そこで今回、1年を迎える前に、ハイランダーで磨きのメンテと一緒に補修してもらうことにしたのだ。とはいえ、革を張り替えるわけにはいかないのだから、どこまで元に戻るものか、正直言ってあまり期待しない方がいいとも思っていた。

ところが3日後の夜に引き取りに行ってビックリ。なんと、どこに剥がし跡があったかもひと目ではわからないくらいにピカピカの状態に戻っていたのだ。もっとも、田中社長によれば、ここまで補修するのは並大抵の手間ではなかったということだ。まず、革が剥がれた部分をパテで埋め、盛り上げた後、それを丁寧に削って革の高さに揃える。そこからがほとんど神業で、まわりの革にあるのと同じシボを根気よく手作業でそこに付けていくのだそうだ。そして最後にまわりの革と馴染ませるように色を塗っていく。その結果、こんなに美しいダッシュボードが甦ったというのだから、これぞ職人技と脱帽するしかない。うっすらと着いていた剥がし跡の方も、丁寧に色を塗って消して行ったのだとか。

もちろん、革を張り替えたわけではないのだから、昼の光の中でじっと見ていると、なるほどぼんやりと色を馴染ませてある感じが見えてくる。しかし、知らない人が見ても、教えてもらわない限りは補修跡とは全く気づかないに違いない。大満足である。次号ではピカピカになった79号車の1年のまとめをお届けする。

79号車/ポルシェ911カレラ4S(996型)
PORSCHE 911 CARRERA 4S
購入価格(新車時):340万円(1244万2500円)
導入時期:2017年4月
走行距離(購入後):8万8785㎞(6400㎞)

文=村上政(ENGINE編集長) 写真=柏田芳敬

(ENGINE 2018年6月号)

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