ENGINE WEB

CAR 2019.6.2 

シンプル・イズ・ベスト!ジープ・ラングラーで富士山麓をデイ・キャンプしました。

シンプルでタフな本格派4WDなのに、都心をチョロチョロ走っているだけではもったいない。大空と広い大地を求めて、富士山の麓へ向かいました。ジープ・ラングラー、やっぱり緑が似合います。

3月に編集部にやってきたジープ・ラングラー・アンリミテッド(Jeep Wrangler Unlimited Sahara)。2カ月間で2400㎞を走行した。主な使い方は都内片道9㎞ほどの通勤である。都心の運転に見晴らしのいいジープ・ラングラーはありがたい。都内中心部の交通量は多く、客を見つけたタクシーがいきなりハザード・ランプを点けて減速したり、地下鉄工事のために車線が絞り込まれたり、車道を走る自転車が駐車車両を避けて大きく膨らんできたりと、混沌としているからだ。

ジープ・ラングラーなら前走車の屋根越しに先の道路状況がわかるので、余裕をもって車線変更が出来る。また、やむを得ず急に車線変更しなければならないときの動きも安定している。ジープ・ラングラーはすこぶる低重心なのだ。そんなおかげで、取り回しで苦労したことはまだない。全長4870㎜×全幅1895㎜×全高1840㎜という巨体ながら、見た目よりずっと扱いやすいジープ・ラングラーである。

とはいえ、ジープ・ラングラーで都内ばかりをチョコチョコ走っていると、これでいいのか?と自責の念にかられる。「これなら世界一周だって出来る」と思わせるほど、高い悪路走破性を持っているので、宝の持ち腐れ感がぬぐえないのだ。たまには自然のなかを走りたい。トランクにアウトドア用品とギターを積んでデイ・キャンプに出掛けた。都内ばかりを走っているので、副変速機は2H(FR)に入ったままだ。高速道路に入るとドライブ・コンピューターが表示する平均燃費がどんどん良くなっていく。2ケタ燃費まであと一息というところで河口湖インター出口となった。

富士山麓の一般道をゆったりと進む。真骨頂はこういう場面での乗り心地だ。荒れた路面の段差を超えるとリジッド・サスによる突き上げがあるけれど、先代よりはるかにカドが取れた。また、それによってボディがギシッと悲鳴を上げることもなくなった。走行安定性と快適性の向上が著しいと思う。

キャンプ場に入ると、道はダートになり路面の凹凸も大きくなった。ジープ・ラングラーに乗っていると、こういう場面が嬉しい。大きな穴が開いていたり、水たまりを見つけたりすると、余計にワクワクする。主戦場に来た感じがするのは、世界の道なき道を駆け巡った軍用ジープの末裔だからに違いない。草原の一角にジープ・ラングラーを停め、簡易テーブルや椅子を並べた。写真を見ていただければ一目瞭然、カッコイイ! やはり野に置け蓮華草である。

モニター画面に傾斜角、緯度、経度、高度を表示可能。北緯35度24分01秒まで正確に表示するコンパスを持つのに、カーナビのガイドはイマイチ。

荷室容量は898リッター。アウトドア用簡易テーブル、チェア2脚、大型クーラーボックス、調理機材が入った大型ケース、段ボール、そしてギターを飲み込んだ。後席を倒せば2050リッターものスペースになる。

ロッヂ社製のグリルパンで豚肉を焼いた。焼く前に塩コショウを振っただけの極めてシンプルなポークソテーである。グリルパンには焼く面に凹凸があり、それが香ばしくかつジューシーな焼き上がりにする。おまけに雄大な景色、清涼な空気というおかずのおかげで、めちゃくちゃ旨い! 調子に乗ってアコースティック・ギターをかき鳴らした。ジープ・ラングラー、グリルパン、そしてアコースティック・ギターの相性がとてもいいのは、どれもシンプルでプリミティブな道具なのに、与えてくれる喜びが大きいからだ。

ロッヂ社製グリルパンは本誌を定期購読の付属品。焼き面の凹凸がある。凸では肉に焦げ目を、凹の部分は輻射熱でジューシーにする。油いらずの調理器。

文=荒井寿彦(ENGINE編集部) 写真=茂呂幸正

本来の姿はこれだ!長期リポートの「JEEP WRANGLER UNLIMITED」を裸にしてみた。

日本人に愛されるクリムト。今年は没後100+1年

ブライトリングの希少なジャパンスペシャルにプレミアムな価値が宿る。/菅原茂が選ぶバーゼル新作6

CAR トップへ