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PLAYING 2019.4.12 

シチリア・ワインを格上げしたプラネタ・ファミリー/シチリア・ワイン4

プラネタ家は5世紀、17世代にわたって、シチリアでワインを造り続けている。1985年、先代・ディエゴ氏のすすめで、娘フランチェスカ女史、従兄弟のアレッシオ氏、サンティ氏の3人でプラネタ社を設立した。当時20代だった彼らが、これまでに成し遂げた最大の成果は、シチリア・ワインを格上げしたことである。PLANETA Ulmo(プラネタ・ウルモ)ワイナリーにて、イタリア国内マーケット営業部長のサンティ氏に、その道のりについてインタビューした。

プラネタ家の歴史を物語るウルモ。ひとつ上のモノクロ写真は、1948年にプラネタ家の農作業所前で撮影された農民集会。建物は現在レセプション・ルームに改築されている。

「1985年当時のシチリア・ワインは、まだ“安ワイン”というイメージがありました。私たちはまずシチリアの土壌のすばらしさを伝えるため、国際品種のシャルドネ、メルローを栽培することから始めました」
10年後、プラネタのシャルドネは、国内外のコンテストで高評価を受けて、シチリア・ワインのイメージを一新した。そのシャルドネはパワフルで、今では10年以上経たヴィンテージも人気となっている。
「古来シチリアには、ブドウ作りに適した多様な土壌があり、様々な土着品種がありました。それをどう生かしていくかが、その後の課題でした」

現在、プラネタはシチリア全土5地域で350haのブドウ畑を所有している。それぞれの土壌に適した土着品種を栽培するだけでなく、代表的なネロ・ダーヴォラは、4つの土壌で造るなど、実験的な試みも続けている。
「最近は世界的に和食がブームになるなど、食事があっさりとした傾向になっています。プラネタのワインも時代に合わせて、香りの華やかさや味わいの繊細さを重視しています。シチリアの土壌と品種の多様性があるからこそ、様々なニーズに応えることができるのです」

今回のインタビュー時、サンティ氏自らワインを選び、4つの土壌で作るネロ・ダーヴォラの赤ワインをテイスティングさせてもらった。どれも香りが華やかで、味わい滑らか。サンティ氏はその違いを、綿や絹に例えて説明したくれた。同じブドウ品種でも土壌によって個性が変わることを。

サンティ氏インタビューとプラネタ・ワイナリーの動画はこちら。

最後に、シチリア中のレストランを知る、美食家・サンティ氏に「おすすめレストラン」を聞いてみた。訪れる際は、プラネタのワインを、ぜひ!

サンティ氏「おすすめレストラン」(リンク先はイタリア語・英語)
Palermo「Bye Bye Blues」
Licata (Agrigento)「La Madia」(2つ星)
Ragusa「Il Duomo」(2つ星)
Modica(Ragusa)「Accursio」
Siracusa「Don Camillo」
Noto(Siracusa)「Il Crocifisso」
Piazza Armerina(Enna)「Al Fogher」
Catania「Sapio」
Taormina(Messina)「La Capinera」
◇エオリエ諸島サリーナ島/Malfa Salina(Messina)「Hotel Signum」

文=山元琢治(ENGINE編集部)  写真=増田岳二  協力=日欧商事株式会社

一目惚れしたワインの地、ノート。白い土壌が美味しさの秘密。/シチリア・ワイン1

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