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PLAYING 2019.4.10 

一目惚れしたワインの地、ノート。白い土壌が美味しさの秘密。/シチリア・ワイン1

シチリア取材に向かう1週間前、イタリアワインの展示会に招かれた。その時、一目惚れしたのが、PLANETA ALLEMANDA(プラネタ・アレマンダ)という白ワイン。口に含むと、マスカットの華やかな香りが立って、すぐにすっきり。とてもフレッシュなのに繊細な味わいも感じられて、和食に合わせても面白そう。12度くらいが美味しく、さわやかな初夏、暑い夏にぴったりのワインだと思う。

ブドウの収穫もワイン造りもノートで行われている。この地でいただいたアレマンダに感動!

シチリアに入ってすぐ、アレマンダを造るワイナリーに伺った。NOTO(ノート)のPLANETA BUONIVINI(プラネタ・ブォニヴィーニ)。この地は、昔からブォニヴィーニ「美味しいワイン」と呼ばれているという。取材は3月初旬。低く揃えられたブドウの木にまだ葉はないが、7月になると人の背丈ほどにも成長する。この地の白い石灰質土壌が、シチリアの強い陽の光を反射させ、ブドウの成長を早めるのだ。

ひとつ上の写真は取材時の3月初旬。半年で力強い青々とした葉を付け、人の背丈ほどに成長する。

アレマンダを成す土着品種のモスカート・ビアンコは、シチリア全体のブドウ畑で0.4%(2012年)の面積しかない貴重品種。熟しすぎると甘くなりすぎるため、プラネタのブドウでは最も早い時期に収穫する。早朝の涼しい時間帯に収穫され、すぐに圧搾、厳しい温度管理のもと熟成され、半年後、アレマンダが生まれる。

土づくりの建物は昔のワイン造りの作業場だった。中2階でブドウを圧搾すると、丸いふたの下にエキスが溜まるようになっていた。今は見学者のテイスティング・ルームに。

ブドウ畑を見渡すと、土づくりの小屋しか見えない。ワイナリーは景観を損なわないため、丘の傾斜を利用して半地下に作られている。そこには計器類が付けられたステンレス・タンクが整然と並び、のどかな地上の畑からは想像がつかないほどハイテクな印象を受けた。最新機材と技術が、ポテンシャルの高いブドウを、美味しいワインに仕上げているのだ。

景観を損なわないように、このグリーンの下に半地下のワイナリーがある。

屋内はステンレス・タンク、ハイテク機材のほか、アート作品も並んでいる。

◇ワイナリー見学、テイスティングについてのお問い合わせ(イタリア語・英語)
  NOTO(ノート)/PLANETA BUONIVINI(プラネタ・ブォニヴィーニ)
  https://planeta.it/en/territories/noto-2/
 

文=山元琢治(ENGINE編集部)   写真=増田岳二   コーディネ-ター=河村悦子   協力=日欧商事株式会社

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