CAR 2019.3.23
ボルボ初のプレミアム・コンパクトSUV、スタイリッシュで快適なXC40
〔ライフスタイル編#10〕Volvo XC40 T5 AWD R-Design/ボルボXC40 T5 AWD Rデザイン
写真=神村聖

実に恐ろしい 清水草一
オシャレで便利で、スポーティで快適なコンパクトSUV。そんな相反する欲求が実現するはずがないのに、XC40は、本当のホントにそれができている。見た目はご覧のようにオシャレさん。力強いリヤのピラーがステキなアクセントだ。走ればハンドリングはとっても軽快。なのに乗り心地は驚くほどしなやかで、大型サルーンのようなゆっくりしたロールが快感だ。2ℓターボ・エンジンはとってもパワフルで、要はすべての操作系のレスポンスが気持ちイイ。
特筆すべきは、軽自動車のような便利装備の数々だろう。ティッシュ箱の収納やレジ袋のフック、ゴミ箱などの便利装備が、生活感なしのオシャレ感満点で実現している。まさか!である。これでもう少し全幅が狭ければ、軽自動車の代わりも務まるだろうに。惜しい。しかしこのクルマ、本当に日本の軽に学んだのではないか。そして軽を超えたのではないか。だとしたらボルボ実に恐るべし。

SUVらしからぬ走り 松田秀士
デザイン・コンシャスで安全かつ快適なSUV。XC40は、そんな言葉がぴったりな1台だ。遠出はXC40の得意技。パイロット・アシストをオンにしていれば、全車速追従機能付ACC(アダプティブ・クルーズ・コントロール)とLKA(レーン・キーピング・エイド)によって、安全で快適な長距離ドライブができる。オーディオ・サウンドも素晴らしい。ドアにはスピーカーがないが、ウーハー機能を備えたスピーカーを足もとの奥にマウント。おかげで大きなドア・ポケットが備わっている。
パイロン・スラロームではSUVらしからぬフットワークを見せた。右に左に、スムーズなロールで駆け抜ける。揺り戻しも感じさせない。背の高いSUVとは思えない足さばきだ。Rデザインはスポーティなサスペンションを装着しているが、乗り心地も悪くない。硬さはあるが、バウンシングの収束が早い。つまり、上下動が少ないのだ。だから乗り心地に嫌味がない。人間の眼は自動手振れ補正機能を持っているから、それを使う必要もなく、疲れにくい。

バランスの良さ。上質で上品なインテリア・デザインが印象に残りました
〔読者コメント〕●良い意味で昔からのボルボのイメージが裏切られる軽快感!! 背が高くても、とても安心できる1台です。(長藤憲司さん)
●想像に反して俊敏な走りだった。(杉浦公記さん)
●スポーティ。SUVらしからぬコーナリング性能。(藤本治生さん)
●個性的でクリーンなスタイル。(斉藤貴志さん)
●インテリアのおしゃれな新世代ボルボ。乗り味もスムーズ。都会的で女性に乗らせたい。(菅沼幸博さん)
●自身ボルボ・オーナーのため、最新のボルボの内装はデザインが共通で大好きです。(栗原泰夫さん)
●室内の雰囲気がすごくいい。(小川憲一さん)
●内装のポップさとラグジュアリー感のバランスが絶妙。最近ボルボを街で良く見かける訳が少し分かった気がする。(鈴 琢磨さん)
ボルボXC40 T5 AWD Rデザインの解説&走行動画はこちら
〔ENGINE WEB〕大試乗会 ライフスタイル編の特集はこちらでみれます。