2020.05.31

CARS

フェラーリが生産を再開し、通常操業に戻った 博物館はSpotifyでポッドキャストを配信中

限定モデルのモンツァSP2の製造も再開された。

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フェラーリは新型コロナ・ウイルス感染症拡大に伴うイタリア政府による緊急事態宣言を受けて長らく自動車製造を休止していたが、5月第2週から製造再開へ向け準備されていたプログラムを推進、5月8日、フル操業状態に復帰したことを発表した。


3月11日に政府令が出た後、14日には持ち株会社であるフェラーリNVが操業停止を決断。その後、4月14日に再稼動すると発表していた。しかし、政府の緊急事態宣言の延長によって工場は操業再開を延期、4月10日に再開日を5月3日とすることを発表した。この間、フェラーリとF1部門であるスクーデリア・フェラーリでは政府の要望を受けて、医療従事者向けの高機能マスクの部品や酸素濃度調整式呼気清浄機といったパンデミック対策関連機器の開発や製造を行なう一方で、"バック・トゥ・フロント"と題して、従業員への感染回避策の教育などを中心とした操業再開準備を進めてきた。


5月3日、緊急事態宣言の段階解除に合わせて操業を緩やかに再開し、この週を使ってフル操業状態にまで速やかに復帰した。マラネロとモデナの工場では感染症対策が念入りに行なわれたなかで、操業停止前と同水準での車両製造が進んでいるという。F8トリブートやSF90ストラダーレ等のカタログ・モデルだけでなく、限定生産モデルの製造も再開されている。


フェラーリのなかでの量産モデルとなる8気筒系カタログ・モデルの製造も、新型コロナ・ウイルス・パンデミック以前の水準に復しているという。あとはF1再開を待つばかりか。

SpotifyでPodcast配信

フェラーリ博物館はSpotifyを通じて、ポッドキャスト配信を開始した。4月15日の初回配信以来、数分単位のポッドキャストが追加され続けており、5月14日時点ですでに42本がダウンロード試聴可能になっている。第1話は1947年にローマGPでフランコ・コルテーゼがフェラーリ125Sを駆って初勝利を挙げたエピソードだ。最新話はJ.シェクターが戴冠した1979年のお話。


(ENGINE2020年7・8月合併号)

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