■左派の足並みそろわず

セーデルテルン大学のマリヤ・レムネ教授(政治学)はAFPに対し、総選挙の結果は依然として「非常に流動的だ」「社会民主労働党は勢いを失いつつある」と指摘した。

選挙戦の終盤、医療、教育、社会保障といった伝統的に左派が得意とするテーマが争点になっていたにもかかわらず、社会民主労働党は失速した。

一方、右派の与党陣営は犯罪と不法移民に対する厳格な取り締まりの継続、所得税の減税、幼児教育・保育の無償化などを公約に掲げている。

9日に公表された最新の世論調査で、左派の野党陣営4党(社会民主労働党、緑の党、中央党、左翼党)の支持率は50.7%だった。

一方、クリステション首相率いる右派の与党陣営(穏健党、スウェーデン民主党、キリスト教民主党、自由党)の支持率は48.1%だった。

左派がリードしているが、「(左派による)連立交渉がどのようなものになるかは極めて不透明だ。足並みは乱れており、多様な見解が存在する」とレムネ氏は指摘する。

アンデション前首相が議会内の過半数を確保し連立政権を樹立するには、他の左派3党すべての協力が必要で、同氏はどの左派政党とも交渉に応じる意向を示している。

だが、農業票を支持基盤とする中央党は、思想や経済政策の違いを理由に旧スウェーデン共産党である左翼党との連立を拒否している。

社会民主労働党も同じ理由から、連立政権に左翼党を迎えることに難色を示している。

左翼党の候補者たちが反ユダヤ主義的なプロパガンダを拡散し、パレスチナのイスラム組織ハマスを賛美したとされる報道が出て以降、社会民主労働党側の拒否感はなおさら強まっている。

一方、右派の与党陣営の行方は、小政党・自由党が議席を獲得するために全国で4%以上の得票率を得なければならないという足切りラインをクリアできるかどうかにかかっている。(c)AFP