【3月24日 AFP】イスラエル軍は23日、空中迎撃システム「ダビデスリング」の不具合により、イランの弾道ミサイル2発の迎撃に失敗したことを認めた。ミサイルはイスラエル南部に着弾し、数十人が負傷した。

21日夜、イスラエル南部ディモナとアラドの町が攻撃を受けた。イスラエルは公表していないが、ディモナには核関連施設があるとみられている。

イスラエルの救急当局によると、負傷者の大半は破片による負傷か、シェルターに急いで避難する際の負傷だという。ただ、攻撃により複数の建物が大きく損壊している。

イスラエルの経済紙カルカリストは、イスラエルの多層的な防空網の要であるダビデスリングが、飛来したイランの弾道ミサイルの迎撃に失敗したと報じていた。AFPの取材に対しイスラエル軍は、同システムに不具合があったと認めた。

2017年4月から運用されているこの防空システムは、本来、大型ロケット弾や巡航ミサイルに対処するために設計されたものだ。

通常、今回のような長距離弾道ミサイルには、大気圏外で迎撃する「アロー」システムが用いられる。また、短距離ミサイルなどの攻撃に対しては「アイアンドーム」や新たに配備されたレーザー迎撃システム「アイアンビーム」が準備されている。

カルカリスト紙によると軍は、イランとの衝突が長期化することを懸念し、「アロー」システムの迎撃弾を温存するため、最近アップグレードされたばかりのダビデスリングの使用を選択したという。

21日の迎撃には失敗したが、軍はイラン側がこれまでに発射した400発以上の弾道ミサイルのうち約92%を迎撃したことを強調している。(c)AFP