■「広く利用可能な感染対策と診断手段の確保が重要」

 昨年8月にコンゴ東部の北キブ(North Kivu)州と隣のイトゥリ(Ituri)州で始まった最近の流行では、現在知られている限りで2000人以上の患者が確認されており、そのうち約3分の2の患者が死亡している。

 ウガンダの保健省は13日、女性1人がエボラ出血熱で死亡したと発表した。この2日前には、現在の流行による同国で初の死者が出た。

 2018~19年と2013~16年の流行は、人の移動の頻度増加、紛争、有効な診断の不足などによって悪化した可能性があると、グレノン氏は指摘した。

「エボラが最初の数例以内ではほとんど検知されないのを知ることにより、広く利用可能な感染対策と診断手段を確保することの重要性が浮き彫りになる」と、グレノン氏は述べている。

 今回の研究は米科学誌「PLOS ネグレクティッド・トロピカル・ディズィーズ(PLOS Neglected Tropical Diseases)」に発表された。(c)AFP/Patrick GALEY