【3月18日 AFP】インドネシア東部パプア(Papua)州で16日に発生した鉄砲水で、これまでに死者数が79人に上った。当局は18日、倒壊した建物のがれきに埋まっていた生後5か月の男児が救出され、父親と再会を果たしたと発表した。

 男児は17日、被害が大きかったセンタニ(Sentani)で、自宅のがれきの中から救出された。男児の父親は無事だったが、母親ときょうだいは遺体となって見つかった。

 同州の軍報道官はAFPに対し、「男児は容体が安定したため退院した。父親は憔悴(しょうすい)していたが、わが子と再会し喜んでいた」と述べた。

 また国家災害対策庁のストポ・プルウォ・ヌグロホ(Sutopo Purwo Nugroho)報道官によると、「死者数はさらに増える恐れがある」という。

 政府は災害対応に当たるため、14日間の国家非常事態を宣言した。(c)AFP