【3月13日 AFP】(更新)東アフリカのモザンビーク中部・北部で豪雨による大規模な洪水が発生し、少なくとも66人が死亡、約14万1000人が被災した。政府は災害対応のための寄付金を募っている。

 政府報道官は12日、対応策を協議するために首都マプトで開かれた閣僚会議の後、記者団に対し「雨が続いていること、また接近している熱帯サイクロン『アイダイ(Idai)』の上陸が14日から15日にかけて予想されることから、政府は緊急非常事態を宣言した」と述べた。

 アフリカ最貧困国の一つであるモザンビークを襲った洪水で、5756軒の家屋が倒壊し、1万5467世帯・14万1325人が被災した。

 負傷者は111人に上り、病院18か所が倒壊。多くの学校も被災し、児童・生徒9763人が影響を受けた。報道官によると、農地16万8000ヘクタール以上にも被害が及んでいるという。

 隣国のマラウイでも、洪水により45人が死亡。23万人超が保護を受けられない状態に置かれているという。気象当局は、同国南部で14日から17日にかけてさらなる降雨と洪水に見舞われる可能性があると注意を呼び掛けている。(c)AFP