【1月31日 AFP】カナダ政府は30日、キューバの首都ハバナ駐在の外交官1人に新たに謎の脳損傷の症状が確認されたとして、在キューバ大使館の駐在員を削減したと発表した。

 ハバナでは2016年以降、カナダや米国の外交官がめまいや倦怠(けんたい)感、頭痛、聴覚・視覚の合併症、バランス感覚の喪失、吐き気、集中力の低下など、不可解な症状に見舞われる事態が相次いでいる。

 カナダ外務省の説明によると、新たに職員1人がこれまでの被害者と一致する症状を示していると診断されたが、発症原因は特定できていない。被害者数はこれでカナダ人14人、米国人25人となった。

 在キューバ・カナダ大使館では警備を強化する一方、駐在職員数を「半分にまで」減らしたという。

 カナダ公共放送CBCは、大使館に残った職員はわずか8人だと報じている。(c)AFP