■1日あたり10人が犠牲に

 政府の統計によると、インドでは昨年、3597人が道路の穴が原因で死亡した。1日あたり10人が犠牲となった計算になる。

 これまでにビルホレさんが埋めた穴の大半は、一人で作業したものだが、中には、ビルホレさんの考えに共感して駆け付けたボランティアと一緒に取り組んだものもある。

 ビルホレさんの活動はインドの新聞に繰り返し取り上げられ、またいくつかの賞も授与されている。

 こうした注目についてビルホレさんは、活動が認識されることで、悲しみに対処するための強さが与えられると話し、「いつだって、プラカシュが私のそばにいるように感じる」「生きて歩ける限り、これらの穴を全部なくすつもりだ」とその意気込みを語った。(c)AFP/Peter HUTCHISON