【7月31日 AFP】イランの通貨リアルが暴落している。米国による対イラン制裁の再開が迫る中、31日には1ドル11万9000リアルで取引され、安値を再更新した。通貨価値は今年に入ってから3分の2近く下落している。

 来月6日に米国が制裁を再発動するイランでは、ここ数日リアルが続落。今年1月1日には1ドル4万2900リアルだったが、今月29日には1ドル10万リアルを初めて突破。その後も下げ止まらず、その価値は2日間で18%減少した。

 イラン中央銀行は30日付の声明で、リアル急落は「敵対者らの陰謀」のせいだと非難し、「数日中に」新たな対応策を講じると約束した。

 米国は5月に、2015年に締結したイラン核合意からの離脱を表明。全面的な制裁の再発動を、8月6日と11月4日の2回に分けて段階的に実施するとしている。(c)AFP