■困難なPFASへの暴露回避

 PFAS類は、その活用にともない60年ほど前から環境中に存在している。一部の工業地帯、軍事基地、汚水処理施設などの付近では飲料水が汚染されている。

 PFASは飲料水中に蓄積され、体内に長い間とどまる可能性もあるため、暴露の回避は困難だ。

 論文の共同執筆者で、同じくハーバード大公衆衛生大学院のフィリップ・グランジャン(Philippe Grandjean)非常勤教授(環境衛生学)は「PFASは通常、がんなどの健康問題の観点で考えられるが、世界で数百万人が直面している重大な健康問題である肥満にも同様に関与していると思われる」と話す。

「PFASへの暴露を回避または軽減することは、特に女性において、減量成功後に安定した体重を維持する助けになる可能性があることを、今回の結果は示唆している」 (c)AFP