【2月11日 AFP】南太平洋のサモアで猛威を振るった強いサイクロン「ジータ(Gita)」は11日、さらに勢力を増してトンガを直撃するとみられ、現地では人々が備えに追われている。

 トンガでは既にサイクロン監視センターが活動しており、赤十字(Red Cross)も救援物資を手配するとともに住民らに警戒を呼び掛けている。

 トンガのフアアモトゥ(Fua'amotu)気象予報センターは速報で、激しい雷雨を伴う風速41メートルの「非常に破壊的な暴風」が12日朝から予想されると伝えた。

 赤十字トンガ支部のシオーネ・タウモエフォラウ(Sione Taumoefolau)事務局長は、小さな島々では家屋が暴風に耐えきれないかもしれないと懸念を示した。

 9日夜にかけてジータが直撃したサモアのツイラエパ・サイレレ・マリエレガオイ(Tuilaepa Sailele Malielegaoi)首相は、約200人が避難を余儀なくされ、広範囲で洪水が発生していると述べた。

 ジータはカテゴリー2から3へと勢力を強め、トンガに達するまでにさらに勢力を増すとみられている。(c)AFP