【1月12日 AFP】韓国の首都ソウルの病院で先月、集中治療棟の衛生状態が悪かったために4人の新生児が細菌に感染し死亡したと、警察当局が12日に発表した。

 新生児が死亡したのは、梨花女子大学付属木洞病院(Ewha Womans University Mokdong Hospital)。医師2人と看護師3人の計5人が過失致死罪で起訴される見込みだ。

 ソウル地方警察庁によると、いずれも生後2時間以内に死亡した未熟児4人の血液検査を行ったところ、全員が敗血性ショックを引き起こす同じ薬物耐性菌に感染していた。また検視当局によると、急激な脈拍の変化と腹部の膨張が全員にみられた。

 医療技術が発達し、美容整形手術をはじめとする医療観光(メディカルツーリズム)でも人気がある韓国で、細菌感染による複数の死亡例が同時に生じることは珍しい。当局は、新生児に与えられた栄養剤が耐性菌に汚染されていた可能性があるとしている。(c)AFP