太陽系外から飛来の小惑星、表面に有機物の層 天文学者チーム
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■理論は正しかった
論文の共同執筆者で、クイーンズ大ベルファスト校のアラン・フィッツシモンズ(Alan Fitzsimmons)氏はAFPの取材に、オウムアムアを覆う層は、起源とする恒星系に存在する氷と炭素に富む原初物質から形成された炭素化合物でできていると語った。
この被覆層は「数億年あるいは数十億年もの間にわたり星間空間でエネルギー粒子が元の表面に衝突することで生じる反応によって形成」されたと、フィッツシモンズ氏は説明する。
「それが何に似ているかを明らかにするのは難しいが、石炭塵と(鉛筆の芯に使われる)黒鉛との間の何かだと考えられる」と、フィッツシモンズ氏は述べた。
炭素は、宇宙で最も一般的な元素の一つだ。
フィッツシモンズ氏は今回の研究結果について、太陽系がその歴史において、外部にはじき出してきた氷に富む天体とオウムアムアとが似ていることを示唆している点が興味深いと指摘する。
「オウムアムアが太陽系の天体と類似点を持つことにより、形成時における惑星系の組成に関する一般理論が正しい可能性があることが示唆される」
科学者らによると、毎年約1個の恒星間小惑星が内太陽系を気付かれずに通過すると考えられているという。
オウムアムアは望遠鏡で捕捉された初の恒星間小惑星だった。(c)AFP/Mariëtte Le Roux