【10月20日 AFP】東アフリカ・ウガンダの保健省は19日、エボラ出血熱に似たウイルス性出血熱であるマールブルグ(Marburg)病ウイルスに感染して同国東部で2人が死亡したと発表した。ウガンダでマールブルグ病が発生したのは3年ぶり。

 保健省のダイアナ・アトウィン(Diana Atwine)事務次官はAFPに対し、このウイルスの感染拡大を防ぐため、ケニアとの国境に近いクウェン(Kween)県に専門家チームが派遣されたと述べた。

 またアトウィン氏は「現在まだ医療専門家が調査中で、死亡した人以外に感染者がいるかどうかはわからない。マールブルグ病の危険性について人々の意識を高め、国民に警戒を呼び掛けている」と説明した。

 最も致死率の高い病原体の一つとして知られるマールブルグウイルスは、エボラ出血熱のような重度の出血や発熱、嘔吐(おうと)、下痢などの症状を引き起こす。

 またエボラと同様、体液との接触によって感染する。潜伏期間は21日間。致死率は25~80%。(c)AFP